T君からもらったビデオ、ゴダールの「中国女」は、相
変わらずまだ見てないが、ケースは飾っている。
赤と黒のこのビデオケース、結構良いのだ、飾り用と
して。
ビデオケースもこういう使い方があったか、と合点。
しかも、ゴダールというのもポイントだ。
格好付けにはうってつけなのだ。
知的或いは芸術風を気取るには、ゴダールなんか最高
ではないか。
これがもしスピルバーグ辺りだと、「ああ好きなんだ
ね」で終わる。
知的なものを感じるまでには至らない。
一般的にフランス映画は、知的芸術的雰囲気を持って
いるので(そういうことになっている)、実に格好付
けには重宝だ。
「ゴダール」以外でも「トリュフォー」「ロメール」
「ブレッソン」「リヴェット」とごろごろいる。
どうしてもヌーヴェルヴァーグが中心となるが、それ
は単に個人的趣味が反映されての結果だ。
それ以前はあまり広くは知らないのだ。
例えば名画といわれている「居酒屋」なども、押さえ
てはいるがあまり印象には残っていない。
はっきり言って、世の中の名画と自分の名画は、大き
くずれている。
それより、今回の趣旨は「知的芸術風」格好付けに適
した映画ということだった。
話を戻そう
他には「ルノワール」や「コクトー」なんかも良さそ
うだ。
もっと芸術系だったら、いっそのことレジェが美術担
当した「人でなしの女」など最高かもしれない。
そしてピカビアも参加し、サティが音楽担当した「幕
間」とかも。
いずれにせよ、ヌーヴェルヴァーグを押さえておけば
間違いない、とここでは断言する。
というのも、この辺からパッケージがお洒落になって
きているのだ。
特にゴダールものが。
お洒落系だけなら「アメリ」もありだが(実際飾って
る人は多いのではないか)、知的な感じは今ひとつ。
同じジャンピール.ジュネだったら「デリカテッセン」
の方が、芸術的雰囲気もありいいかもしれない。
と、一つ一つ挙げたら限がなくなる。
結局振り出しに戻って、「ヌーヴェルヴァーグ」で間
違いない、ともう一度断言することとなる。