ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

クスクス

2008年12月05日 | 食べ物


とうとう最後の一本となった「ホロホロ鳥のコンフィ」
を食す。
それで、今回は、付け合せに「クスクス」を考えた。
何故「クスクス」かというと、付け合せを考えている
時に、以前買ってずっと放置の「クスクス」をふと思
い出したからだ。
箱入りの「クスクス」なのだが、一体いつ買ったのか
はすでに思い出せない。
乾燥物なので、持つことは持つであろう、とずっとそ
のままであったのだ。
しかも、いざとなるとどうやって食べようかというこ
とになって、なかなかその出番もなかっというわけだ。

今でこそ「クスクス」は、パスタの一種であると分かっ
ているが、ちょっと前までは、麦そのものを(デュラム
小麦)砕いたものかと思っていた。
印象としては、粟とか黍なのだ。
それが違うと知った時は、ちょっとした驚きであった、
というのは大袈裟だが、素朴な味で、一体美味いのか
どうなのかという何だか不思議な食べ物で、初めて食
べた時も、美味いのか美味くないのかと自問して、結
果、好きであるという結論に達したくらいである。
要するに美味いのだが、同時に、日本人一般にはあま
り受けなさそうとも感じた。

で、いよいよ初の「クスクス」である。
作り方はいたって簡単。
沸騰したお湯を入れるだけ。
ポイントは、お湯とクスクスの割合だけだ。
出来たものにオリーブオイルやバターで軽く和えると
書いてあるので、バターとオリーブオイルの代わりに
くるみオイルを使い和えた。
それを、焼きあがった「ホロホロ鳥のコンフィ」の脇
に添えるだけだ。
見かけは、これまたビストロででてきそうな姿である。
しかし、残念ながらすでにこの「クスクス」がちょっ
と?であることは半ば想像がついていた。
というのも、この「クスクス」が、箱の中に直に入っ
ていたという事実があったからだ。
当然ビニールか何かで密封されていると思ったのだが、
箱を開けると中はクスクスだけ。
隔てるものは、厚紙だけだったのだ。
まさかこんな状態で、と正直なところ思った。
保存性はこの時点で期待できない。
湿気はもろだし。
当然匂いを確かめるのだが、古っぽい香りがする。
そして味わってみる。
もう、予想通りであった。
古い米とかに共通の味である。
いつのか分からない煎餅のような味である。

ということで、初の「クスクス」は大失敗に終わった。
次回からは、買った時点で他の容器に移し、なるべく早
く消費しないといけないということのようだ。
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