いつも行く「セルフ」では、とうとうガソリンは98円
となった。
高い時の、ほぼ半値である。
しかし、ばんばん車に乗ろうという気にならないのが、
この状況一変の今年の暮れである。
同じセルフの洗車コーナーは行列であったが、これは、
今年最後は車をきれいにしようという庶民のささやか
な願いなのだろう。
私は、きれいにしようという気さえ起きない。
尤も、これは今に始まったことではない。
そもそも洗車の頻度は、一年に一回あるかどうかとい
う、何とも車に対する愛のない人間なので仕方ない。
ところで、「借りたものを返さない常習犯」の捕獲網
は、その後全く進展を見せない。
もう、今年は無理か。
そうやってくうちに、徐々に取り返そうという意識も
薄れ、気が付いてみたらもう十年も経っていた、なん
てことになるのだろう。
これも日常的な出来事の一つだ。
借りたものでも、何年も自分のところにあると、所有
権は自分のものであるという意識を持つようになるの
だが(間違いなくそうなる)、そうなったらもう諦め
るしかない。
かく言う私も、買った覚えのないものが手元にあった
りする。
誰でも、一つはあるだろう(かな?)。
というわけで、AMAZONで「アンダルシアの犬」を探索
だ。
「アマゾンでアンダルシアの犬を探索」、なんか本当
の探検ものみたいだ。
俄然やる気になってくる。
するとDVDが、安く売っていた(千円以下)。
ビデオを貸したのだが、この値段だったらDVDを買って
しまおうとなったのは言うまでもない。
ついでに同じように安い「フリッツ.ラング」「ムルナ
ウ」も買う。
全て白黒映画。
この頃の映画は、結構安く売っている。
結果、久しぶりのDVDコレクションに、新たな三枚が追
加されることとなった。