ゲロゲロ少年Yが、新しいパン屋のチラシを持って登
場。
例のご贔屓のパン屋の(今月で閉店)、その後に入る
パン屋のチラシだが、どうやら同じパンを引き継ぐと
いうことらしいのだが(Yに拠るとレシピ通りに)、
作る人間が変わって果たして同じものになるかは疑問
である。
いずれにしろ、結果は来年のオープン時に明らかにな
ることだ。
それより、ここに来ての人員整理、Yの所は大丈夫な
のかと聞くと、うちはすでにぎりぎりで、これ以上減
らすと会社が成立たたなくなるので、多分大丈夫だろ
うということであった。
それに、まず減らされるのは中国人だということであっ
た。
順番からすると、中国人、ブラジル人、日本人なのだ
そうだ。
何でも、中国人の給料は(多分研修生という名目の労
働者)、日本人の三分の一らしい。
信じられないくらい安く使っているようだ。
こういう実態が、日本では、今やどこでも見られるの
である。
寮つきなので、安くても、中国人労働者にとってはお
金が残るらしいが、これを聞くと「女工哀史」の世界
をつい連想してしまう。
Yに拠ると、納得してるから問題ないらしい。
実際、給料も払わないところがあるから、それに比べ
れば全然いい、のか?
しかし、これだけ不景気になると、「Yの法則」、つ
まり、Yのお気に入りの店は潰れるというのが助長さ
れそうだなという話をすると、Yも、実はそれを恐れ
ているんですよ、と気にしているようであった。
多分、そうなると思う。
「ぴあ」もやばそうですしね、とY。
過去に、Yはちょっと関わったことがあるのだ。
一時は、飛ぶ鳥落とす勢いだったが、今や過去のもの
になりつつある。
時代に取り残されるという典型かもしれない。
正に有為転変。
地方の情報誌も例外ではなく、これは最近違うところ
から聞いたことだが、ある編集者が自殺したらしい。
一番体裁の整った情報誌だったが、内情は厳しかった
ようだ。
これからが不景気の本番というのに、すでにこんな状
態である。
「どこまで続く泥濘ぞ」なんて言葉が、来年は飛び交
いそうだ。