ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

スルメとマヨネーズ

2008年12月18日 | 食べ物


先日、スルメを食べていたら、前歯の先端が欠けてし
まった。
あまりに情けない前歯だが、どうも虫歯になってたよ
うなのだ。
以前も、何かを食べて突然歯が欠けるなんてケースが
あった。
歯そのものが脆くなって、ある日突然欠けるのである。
耐震構造のないビルみたいなもので、見かけは良くて
も実は内部は脆いということなのだ。
しかし、スルメでなるか?
固いから、なってもおかしくないか(自問自答)。

というわけでスルメだが、昔から好きで、食べだすと
止まらない。
しかし、一つだけ許せないことがある。
マヨネーズを付けるあの食べ方が。
炙っただけのスルメで充分美味いのに。
そこにマヨネーズは全く必要ない。
何ゆえにマヨネーズなのか。
油分のこくは、スルメに必要ない。

しつこく主張するが、今の日本の食べ物は、マヨネー
ズに頼りすぎだ。
あの味に慣れると、素材の味には鈍感になる。
以前、自分でもよくマヨネーズを使った時期があった
が、確かにその頃は、素材の味というよりマヨネーズ
の味で食べていた。
どんなものでも、そこそこ美味いと思えるのだ。
セロリにマヨネーズ、キャベツにマヨネーズ、食パン
にマヨネーズ、安いものでもそれなりに食べられると
いう意味では、貧乏学生の大きな味方ではあるが、そ
ういうのはある時期で卒業してもらいたい。
今や、家庭の味と言えばマヨネーズなのではないだろ
うか。
そのくらい、基本的な味覚の部分で浸透していると思
う。
はっきり言って、安っぽい味である。
それに、味覚の幅を作るためにも邪魔である。

しかし、ここで考える。
変に味覚を鍛えるよりは、どんな素材でもマヨネーズ
さえあれば美味しく感じられる味覚の持ち主の方が、
美味しいものが一杯あるという意味では遥かに幸せで
はないかと。


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