ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

ツバメ2

2006年06月12日 | 生き物 自然


旅立ちが間近とは思っていたが、一昨日一斉にいなく
なった。
今までのパターンだと、成長順に三四日かかるのだが、
今回は気付いた時にはいなかったという状態だ。
初めてのケースだ。
正確に言うと、最後の一羽が飛び立つ瞬間は目撃した。
つまり、4羽いなくなって残された一羽がまだ躊躇し
ている時に、なにやら親の警戒音(ピーピーという鳴
き声)がし、見に行ったのだ。
その原因はすぐ分かった。
四五歳の子供が、子ツバメに向かって小石を投げてい
たのだ。

「なにをやってるの(やや強い口調)」(私)
「鳥が...」(子供)
「これから飛ぶんだから(やや強い口調)」(私)
「......」(子供)
「石なんか投げちゃ駄目だよ(諭すように)」(私)
「うん」(子供:本当に分かってるのか?)

その瞬間、最後のツバメは大空に向かって飛んでいっ
た。
まあ無事に巣立って何よりだったが、ったく何を考え
てるんだか。
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ツバメ

2006年06月10日 | 生き物 自然


毎年巣作りするツバメが、今年も元気に子育てし(5匹)
、あと少しで巣立ちという状態を迎えている。
いやあしかし、毎年毎年ごくろうさんだ。
なんせ、何千キロ離れた東南アジアのどこかを行った
り来たりしてるわけだから。

そんな中、結局ドイツ対コスタリカを見てしまった。
正確には耳で見ていた。
テレビはワールドカップ一色で、興味がない人にとっ
てはさぞかし鬱陶しいことだろう。
これが一ヶ月ほど続くのだから、気の毒なことである。
もっとも、野球嫌いは毎年毎年同じ目にあっている。
しかも一ヶ月どころか半年以上。
4年に一度のWCくらい我慢してくれても、決して罰
は当たらない。

もうひとつのポーランド対エクアドルは、高地の利が
ないにもかかわらずエクアドルが勝ってしまった。
ちょっとした小番狂わせが早くも出た、といった感じ
である。
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クラフトワーク

2006年06月09日 | 映画


昨日ラジオで、ワールドカップドイツ特集の一環で、ク
ラフトワークを取り上げていた。
テクノサウンド(懐かしい)の代表的グループなのだ
が、久しぶりに聴いた「TRANS EUROPE EXP
RESS」は悪くはなかった。
彼らを聴いていたので、当時YMOが華々しく出てきた
ときも、全くYMOには興味をもてなかったことを思い
出した。
どうしてもYMOが、KRAFTWERKのポップス版に
しか聞こえなかったのだ。

今聴いてみると、テクノサウンドというよりミニマルミュ
ージックといったほうがぴったりくる。
同じようなフレーズの繰り返し、単調なリズムでえん
えん続くように感じるサウンド。
TEEというヨーロッパ横断超特急をテーマにしている
ことを考えれば、まさにそんなイメージだ。
そういえば、ミニマルミュージックの巨匠、スティーヴ
ライヒが同じように鉄道をモチーフにした曲を作って
いた。
パットメセニーも演奏に加わっていたアルバムで、な
んて言ったか忘れたが(持っているのだが思い出せない)
あれもなかなかいい。
どちらか選べといわれれば、今ならスティーヴライヒ
かな。
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チェット ベイカー

2006年06月08日 | 音楽


昔だったら絶対聴かないタイプの音楽だ。
ジャズトランペッターなら、マイルスデイヴィスがい
るし、ヴォーカルだったらサラヴォーンとかヘレンメ
リルとかいくらでもいる。
脱力的ヴォーカル、トランペットのチェットベイカー
なんて聴いてられない、と以前ならいうところだが、
歳を取るという事はこういうことなんだな、とつくづ
く思う。

日本のジャズレコードで、一番売れたのがこのベイカー
の「CHET BAKER SINGS」であるという事実も
知ったのは最近のことだ。
脱力系というのは、カフェブームとともに一気に認知さ
れたようだ。
そうやって注意すると確かによくかかっている、チェッ
トベイカーの「THAT OLD FEELING」という曲が。
やはり、世の中は脱力系に傾いているのだろう。
いずれにしろ、昼間からビールでも飲んでグターっとす
るには最適の音楽である。
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セミ

2006年06月06日 | 生き物 自然


この時期、信州の山ではエゾハルゼミの鳴き声でにぎ
やかだ。
余韻を残さないヒグラシ、という感じの鳴き方で、林
の中はうるさいくらい。
なかなか現物を目にすることはないのだが、たまたま
ベンチにいたので「カシャッ」。

守屋山という1600mちょいの山へ行ったときのも
のなのだが、この守屋山というのは結構手ごろなハイ
キングコースとして人気らしい。
地元にいても全く知らなかった。
山頂からの360度展望の景色の良さと、往復3時間
程度の手頃感は確かに魅力だな、と今回感じたが、思
ったよりきつい坂で、散歩感覚のこちらとしては結構
疲れた、が実感であった。
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チーズ

2006年06月05日 | Weblog
今でこそ、ナチュラルチーズは選り取りみどりだが、以
前は、とろけるチーズかそうでないチーズという区分
けだけだった。
味の違いもあまりなく、当時はただその感触の違いだ
けで十分衝撃的だった。
思えば素朴な時代であった。
チーズといえば牛しか考えられなかったのが嘘のよう
な今のチーズ事情だが、牛以外の羊や山羊チーズが果
たしてこの先一般化するかどうかは、それはそれでは
なはだ疑問ではある。

たとえば山羊チーズ(シェーブル)。
殆どの日本人は、その臭いが駄目みたいだ。
特に熟成したタイプ。
しかし、本当に美味しいのはその熟成したものだ。
シェーブルのたとえばクロタン、熟成したカビだらけ
のカチカチしたものの味の深みは、何ものにも変えが
たい。
発酵食品全てに共通することだが、その味の醍醐味は
熟成味、これに尽きる。
当然のこと、塩のみのほかの調味料、たとえば砂糖な
どは使っては駄目なのだが、どうも今の発酵食品は甘
みが強すぎる。
それに余計な調味料を添加しすぎる。
その点、チーズなんかはまだ本物を食べることができ
るのでありがたい。
願わくば、もう少し安くなってほしい。
シェーブルなんか、大体100グラム700円以上はしちゃ
うから。
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ブライアンイーノ

2006年06月04日 | 音楽


ブライアンイーノといえばAmbient music、所謂
環境音楽の第一人者(今はそういう言い方もしないか)。
個人的には、キングクリムゾンのロバートフリップがイー
ノと競演したのをきっかけにこの名前を知り、聴くよう
になった。
その後は、フリップよりむしろイーノに興味が移り、レ
コードも殆ど買い、一時はイーノ一色になったものだ。

ところが最近、といっても2004年だが、再び二人の競
演アルバムが発売された。
それを知ったのは今年。
というのも、ここ五六年は音楽関係にはとんとご無沙汰
で、新しいCDも全然購入してなかった。
それがふとしたきっかけで、20歳ほど年の違う友人が
でき、その彼がプログレ好きというその年代では考えら
れないような趣味の持ち主で、話がいやに合い、いろい
ろ過去のものを一緒に掘り起こしていくうちに、ふたた
びイーノに出会うことになったのだ。

「The equatorial stars」というタイトルのアルバム。
最初の競演アルバムが「Evening star」だから、この
タイトルは、明らかに恣意的なネーミングだ、多分。

これを聴いて、「お経のよう」といった人間がいたが、いわ
れてみればお経もある種の環境音楽かもしれない。
ミニマルミュージックといえなくもないし、眠りに誘
う効果もある。
そういえば声明という、より音楽的なものもある。
あれなんかモンゴルのホーミー(でよかったか)みたいだ
し、やはり環境音楽的なものはワールドワイドな原初的
なものなんだ、と納得する。

写真も、そんな音楽が聞こえてきそうな普通の風景。
かな?
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カフェ

2006年06月03日 | Weblog
松本に「オ クリヨードヴァン」という、まず一度聞
いただけでは覚えられない名前のカフェがある。
カフェと言っても半分はレストランの、カフェレスト
ランだが、ここは他のカフェとは違う大きな特徴があ
る。

今はやりのカフェは、ボサノバでもかけて、イームス
の椅子でも置いての脱力系が主流だが、ここは完全正
統派。
何が正統派かというと、パリのカフェそのままという
意味での正統派だ。
置いている椅子テーブルは向こうそのままだし、灰皿
キャラフはRICARDだったり、完全にパリの、しか
も地元民が集まるような下町カフェそのものだ。
メニューはメニューでこれまた殆ど一緒。
ジャンボンサンド(ハムサンド)やパテのサンド、各
種オムレツに、オニオングラタンスープ、ニース風サ
ラダと定番がしっかり揃えられている。
味はどうかといえば、これまた本場のカフェと同じで、
うまいものもあればそうでもないものもある。

店内でパナシェでも飲んで、フランスのラジオ放送
(そこまでするか)を聞いて、「勝手にしやがれ」の
ポスターをぼーっと眺めていると、ここはパリか?と一
瞬錯覚する。
そういえば店の前にはセーヌ川(実際は女鳥羽川)、そ
こをパリジェンヌ(実際は近所の買い物袋を抱えたおば
さん)が歩いている。
暖かくなってテラスでまったり、パリジェンヌの視線さ
え気にならなければ最高のカフェである。

写真は、パリではなくバリ(ウブド)の、色使いがトロピ
カルなカフェ。
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モンドリアン

2006年06月02日 | 芸術


散歩をしていると、普段気がつかない面白いものを発
見する。
車で通過して見ていたはずなのに、実際は見えていな
かったもの、それが散歩をすることによって見えてく
る、ということなのだ。
これは、見るという行為の強さが、スピードに反比例し
て変わるからなのではないか、なんてことを考えなが
ら今日も「孤独な散歩者の夢想」は続くbyルソー。

まあどちらにしろ、人によって注目する対象は違い、
ある人にとっては価値があっても、別の人にとっては
無価値、なんてことは全てに共通することだ。
ひとつ言えるのは、散歩のためにはいろいろあった方
が間違いなく楽しめるということ。

そんな中で発見した写真の小屋。
あまりにペイントがモダンアートしていて、色使いが
モンドリアンだったので、モンドリアンハウスと名づ
けた。
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オンザコーナー

2006年06月01日 | 音楽


最近、昔買ったレコードをCDに買いなおしている。
「オンザコーナー」はマイルスデイヴィスのアルバム。
エレクトリックサウンド移行後のアルバムだが、今聴
いても十分聴ける。
1972年と、もう30年以上たっているのに古さは
全然感じない。
逆になんだか古いなと思わせるのが、当時プログレと
いわれた進歩的ロックの一部のもの。
プログレの雄、キングクリムゾンとかピンクフロイド
なんかは今でも古びてないが、ELPの「タルカス」
を久しぶりに聴いたら、なんだか古いなと感じてしま
った。
もっと古っぽいドアーズ(プログレではないが)は、
音そのものはオルガンが特徴で、完全に昔のサウンド
なのだが、今でも魅力的だ。
何ゆえ「タルカス」は。
この違いがなんなのか、それがよく分からない。
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