ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

カフェ

2006年06月03日 | Weblog
松本に「オ クリヨードヴァン」という、まず一度聞
いただけでは覚えられない名前のカフェがある。
カフェと言っても半分はレストランの、カフェレスト
ランだが、ここは他のカフェとは違う大きな特徴があ
る。

今はやりのカフェは、ボサノバでもかけて、イームス
の椅子でも置いての脱力系が主流だが、ここは完全正
統派。
何が正統派かというと、パリのカフェそのままという
意味での正統派だ。
置いている椅子テーブルは向こうそのままだし、灰皿
キャラフはRICARDだったり、完全にパリの、しか
も地元民が集まるような下町カフェそのものだ。
メニューはメニューでこれまた殆ど一緒。
ジャンボンサンド(ハムサンド)やパテのサンド、各
種オムレツに、オニオングラタンスープ、ニース風サ
ラダと定番がしっかり揃えられている。
味はどうかといえば、これまた本場のカフェと同じで、
うまいものもあればそうでもないものもある。

店内でパナシェでも飲んで、フランスのラジオ放送
(そこまでするか)を聞いて、「勝手にしやがれ」の
ポスターをぼーっと眺めていると、ここはパリか?と一
瞬錯覚する。
そういえば店の前にはセーヌ川(実際は女鳥羽川)、そ
こをパリジェンヌ(実際は近所の買い物袋を抱えたおば
さん)が歩いている。
暖かくなってテラスでまったり、パリジェンヌの視線さ
え気にならなければ最高のカフェである。

写真は、パリではなくバリ(ウブド)の、色使いがトロピ
カルなカフェ。
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