ブライアンイーノといえばAmbient music、所謂
環境音楽の第一人者(今はそういう言い方もしないか)。
個人的には、キングクリムゾンのロバートフリップがイー
ノと競演したのをきっかけにこの名前を知り、聴くよう
になった。
その後は、フリップよりむしろイーノに興味が移り、レ
コードも殆ど買い、一時はイーノ一色になったものだ。
ところが最近、といっても2004年だが、再び二人の競
演アルバムが発売された。
それを知ったのは今年。
というのも、ここ五六年は音楽関係にはとんとご無沙汰
で、新しいCDも全然購入してなかった。
それがふとしたきっかけで、20歳ほど年の違う友人が
でき、その彼がプログレ好きというその年代では考えら
れないような趣味の持ち主で、話がいやに合い、いろい
ろ過去のものを一緒に掘り起こしていくうちに、ふたた
びイーノに出会うことになったのだ。
「The equatorial stars」というタイトルのアルバム。
最初の競演アルバムが「Evening star」だから、この
タイトルは、明らかに恣意的なネーミングだ、多分。
これを聴いて、「お経のよう」といった人間がいたが、いわ
れてみればお経もある種の環境音楽かもしれない。
ミニマルミュージックといえなくもないし、眠りに誘
う効果もある。
そういえば声明という、より音楽的なものもある。
あれなんかモンゴルのホーミー(でよかったか)みたいだ
し、やはり環境音楽的なものはワールドワイドな原初的
なものなんだ、と納得する。
写真も、そんな音楽が聞こえてきそうな普通の風景。
かな?