ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

チーズ

2006年06月05日 | Weblog
今でこそ、ナチュラルチーズは選り取りみどりだが、以
前は、とろけるチーズかそうでないチーズという区分
けだけだった。
味の違いもあまりなく、当時はただその感触の違いだ
けで十分衝撃的だった。
思えば素朴な時代であった。
チーズといえば牛しか考えられなかったのが嘘のよう
な今のチーズ事情だが、牛以外の羊や山羊チーズが果
たしてこの先一般化するかどうかは、それはそれでは
なはだ疑問ではある。

たとえば山羊チーズ(シェーブル)。
殆どの日本人は、その臭いが駄目みたいだ。
特に熟成したタイプ。
しかし、本当に美味しいのはその熟成したものだ。
シェーブルのたとえばクロタン、熟成したカビだらけ
のカチカチしたものの味の深みは、何ものにも変えが
たい。
発酵食品全てに共通することだが、その味の醍醐味は
熟成味、これに尽きる。
当然のこと、塩のみのほかの調味料、たとえば砂糖な
どは使っては駄目なのだが、どうも今の発酵食品は甘
みが強すぎる。
それに余計な調味料を添加しすぎる。
その点、チーズなんかはまだ本物を食べることができ
るのでありがたい。
願わくば、もう少し安くなってほしい。
シェーブルなんか、大体100グラム700円以上はしちゃ
うから。
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