ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

霧が峰

2006年06月15日 | 生き物 自然


言わずと知れた信州の観光名所。
日本を代表する高原、と言ってもいいくらいの知名度
はあるのではないか(エアコンでの名前の方が有名か)。
一般的な関わり方は、ドライヴついでに爽やかな空気
を味わい、広々した草原と、その向こうのアルプスな
どの雄大な風景を眺め、束の間の爽やか体験を胸に帰
っていく。
とこんなところではないか。

自然を売りにしているところは、基本的に同じような
使い方をされ、同じような観光客相手の商売が生まれ、
結果同じような印象を持ち帰る。
だから、あまりリピートはせず、行った事がないとこ
ろという基準が優先される。
一般的な観光客の行動パターンは、やはり物見遊山が
その本質ではないだろうか。
何を言いたいかというと、自然というのはそれだけで
はなかなか人を満足させるものではない、というか見
ただけではその良さは分からないということ。
まずは歩かないと。

しかし一番の問題は、そういった自然に囲まれたとこ
ろにいる人間が、その自然の良さが分からず、歩かず
郊外のファミリーレストランやユニクロ、或いはパチ
ンコやばかりに行きたがるということ。
そして荒廃した風景だけが残されていくのである。

写真はそれとは対極の風景。
霧が峰の、以前カモシカを撮ったその数分後に出会っ
た鹿。
この場所は、防火帯という、森林火災の延焼を防ぐため
に人工的に作った森のなかにできた道のようなもの。
それが何キロも続いている。
完全な穴場です。
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