言わずと知れた信州の観光名所。
日本を代表する高原、と言ってもいいくらいの知名度
はあるのではないか(エアコンでの名前の方が有名か)。
一般的な関わり方は、ドライヴついでに爽やかな空気
を味わい、広々した草原と、その向こうのアルプスな
どの雄大な風景を眺め、束の間の爽やか体験を胸に帰
っていく。
とこんなところではないか。
自然を売りにしているところは、基本的に同じような
使い方をされ、同じような観光客相手の商売が生まれ、
結果同じような印象を持ち帰る。
だから、あまりリピートはせず、行った事がないとこ
ろという基準が優先される。
一般的な観光客の行動パターンは、やはり物見遊山が
その本質ではないだろうか。
何を言いたいかというと、自然というのはそれだけで
はなかなか人を満足させるものではない、というか見
ただけではその良さは分からないということ。
まずは歩かないと。
しかし一番の問題は、そういった自然に囲まれたとこ
ろにいる人間が、その自然の良さが分からず、歩かず
郊外のファミリーレストランやユニクロ、或いはパチ
ンコやばかりに行きたがるということ。
そして荒廃した風景だけが残されていくのである。
写真はそれとは対極の風景。
霧が峰の、以前カモシカを撮ったその数分後に出会っ
た鹿。
この場所は、防火帯という、森林火災の延焼を防ぐため
に人工的に作った森のなかにできた道のようなもの。
それが何キロも続いている。
完全な穴場です。