ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

ユリシーズ

2006年06月22日 | 映画


ワールドカップでお疲れの中、ギャオで「家路」とい
う映画を見てしまった。
ポルトガルのマノエル.デ.オリヴェイラという監督
の作品だ。
この監督は、日本での知名度はないが、本国では名匠
と言われ世界的にも評価は高い。
日本で言えば黒澤明といったところか。

「家路」の主演は、ミッシェル.ピコリ。
渋いフランスの役者。
日本で言えば佐分利信。
と言っても今や知ってる人も少ない。
「お茶漬けの味」のあの人、と言っても同じか。
まあそんな渋い役者のでている、渋い映画なのだが、
最後にピコリ(映画の中でも老優という役柄)が、「ユリ
シーズ」のマリガンという人物の役をすることになった。
この「ユリシーズ」を撮る監督役はジョン.マルコビ
ッチ。
それにしてもいろんな映画に出てくる。
しかし、問題はマルコビッチではなく「ユリシーズ」だ。

実は今ちょうどその「ユリシーズ」が手元にある。
ジョイスの。
ところが、2刊の130ページからとんと進んでない。
中断してからもう1年ほどになるだろうか。
その訳は、集中力の低下。
ブロードバンド導入後、しょうもないインターネット
をついつい見てしまって、読書エネルギーがみるみる
うちになくなって、今の体たらく。
ただでさえ読みずらいジョイス。
こんな状態では一生駄目かもしれない。
第一、これだけ中断したら続けて読んでも読んだこと
になるだろうか。
ジョイスに関しては前例がある。
「フィネガンズウェイク」だ。
あれは30ページで放棄した。
その二の舞にならなければいいが。

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