トヨタ、バイオリンを演奏するロボットを発表
東京(AP) トヨタ自動車は6日、バイオリンを演奏するヒト型ロボット「バイオリン演奏ロボット」を発表した。両腕でバイオリンを奏でる身長152.2センチの白いヒト型ロボットで、介護や家事支援を目的に開発された。トヨタは、2010年までの実用化を目指し、さらに開発を進めるとしている。
トヨタによると、バイオリン演奏ロボットは、人間が親しみやすい二足歩行の形態。両手・両腕を協調させてバイオリンを演奏し、ヒトと同じように左手でビブラートをかけられるという。
家庭内での家事支援や、介護・医療現場での支援ができるよう、腕や指の自由度を増やすなど、高機能化を目指して開発を進める。
トヨタはヒト型ロボットのほか、ヒトの移動を支援する「モビリティロボット」も発表した。近距離のパーソナル移動支援が可能になるロボットで、来年下半期から実用に向けたトライアルを実施するとしている。
2007.12.07 Web posted at: 17:37 JST Updated - AP
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200712070020.html
新聞で見かけて気になっていたニュースですが、テレビでは見逃してしまっていたところ、探してみると動画がありました。
トヨタの最先端ロボット(YouTube)
http://jp.youtube.com/watch?v=w3wYLbMY8tc
Toyota Violin-playing Robot (YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=z9sirG0UEGg
想像したよりも上手です。弾いてるのは威風堂々の一節ですね。使っているのは(多分)A線とD線のまん中二本のみで、さすがにポジション移動まではできないようです。それにしてもバイオリンの構えはとっても不自然な体勢だと、左手のあたりをみてつくづく思います。おそらく左手よりも右手の制御の方が難しいのではないかと思うのですが、前後(駒―指板)方向に弓がぶれないのが不思議です。きちんとフィードバック制御をかけているのか、それとも単に強く弓を握った力技か。また途中に、一旦弓を微妙に浮かせた後また音を出すという芸当もやっていてびっくりです。
音を出す上では必要の無い、上半身の無駄な動きがついているところに好感が持てます。それとも何か意味のある動きなのかもしれませんが。より人間らしく見せたり弾いたりするなら、ポイントになるのは "呼吸" ではないかと思います。空気を肺に取り込む意味と、フレーズの途中や切れ目の "間" とか "タメ" といった意味の二通りの意味がありますが、この両方について実現できたら、またかなり演奏が変わるのではないでしょうか。あと10年も経てば、どんな曲でも弾けるようになってしまうのでしょうね。おそろしい。いや、それどころか、ロボット交響楽団が結成。。。
このロボットを使えば、バイオリン奏法や楽器についての客観的なデータがいろいろ取れそうです。今後、福祉分野で活躍する予定とのことですが、音楽分野への応用も是非考えてもらいたいです。
《関連ページ》
龍谷大学理工学部機械システム工学科 渋谷研究室ホームページ
http://mec3342.mecsys.ryukoku.ac.jp/sibuya/jstudy.html
東京(AP) トヨタ自動車は6日、バイオリンを演奏するヒト型ロボット「バイオリン演奏ロボット」を発表した。両腕でバイオリンを奏でる身長152.2センチの白いヒト型ロボットで、介護や家事支援を目的に開発された。トヨタは、2010年までの実用化を目指し、さらに開発を進めるとしている。
トヨタによると、バイオリン演奏ロボットは、人間が親しみやすい二足歩行の形態。両手・両腕を協調させてバイオリンを演奏し、ヒトと同じように左手でビブラートをかけられるという。
家庭内での家事支援や、介護・医療現場での支援ができるよう、腕や指の自由度を増やすなど、高機能化を目指して開発を進める。
トヨタはヒト型ロボットのほか、ヒトの移動を支援する「モビリティロボット」も発表した。近距離のパーソナル移動支援が可能になるロボットで、来年下半期から実用に向けたトライアルを実施するとしている。
2007.12.07 Web posted at: 17:37 JST Updated - AP
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200712070020.html
新聞で見かけて気になっていたニュースですが、テレビでは見逃してしまっていたところ、探してみると動画がありました。
トヨタの最先端ロボット(YouTube)
http://jp.youtube.com/watch?v=w3wYLbMY8tc
Toyota Violin-playing Robot (YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=z9sirG0UEGg
想像したよりも上手です。弾いてるのは威風堂々の一節ですね。使っているのは(多分)A線とD線のまん中二本のみで、さすがにポジション移動まではできないようです。それにしてもバイオリンの構えはとっても不自然な体勢だと、左手のあたりをみてつくづく思います。おそらく左手よりも右手の制御の方が難しいのではないかと思うのですが、前後(駒―指板)方向に弓がぶれないのが不思議です。きちんとフィードバック制御をかけているのか、それとも単に強く弓を握った力技か。また途中に、一旦弓を微妙に浮かせた後また音を出すという芸当もやっていてびっくりです。
音を出す上では必要の無い、上半身の無駄な動きがついているところに好感が持てます。それとも何か意味のある動きなのかもしれませんが。より人間らしく見せたり弾いたりするなら、ポイントになるのは "呼吸" ではないかと思います。空気を肺に取り込む意味と、フレーズの途中や切れ目の "間" とか "タメ" といった意味の二通りの意味がありますが、この両方について実現できたら、またかなり演奏が変わるのではないでしょうか。あと10年も経てば、どんな曲でも弾けるようになってしまうのでしょうね。おそろしい。いや、それどころか、ロボット交響楽団が結成。。。
このロボットを使えば、バイオリン奏法や楽器についての客観的なデータがいろいろ取れそうです。今後、福祉分野で活躍する予定とのことですが、音楽分野への応用も是非考えてもらいたいです。
《関連ページ》
龍谷大学理工学部機械システム工学科 渋谷研究室ホームページ
http://mec3342.mecsys.ryukoku.ac.jp/sibuya/jstudy.html