ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【演】室蘭音楽協会 市民オーケストラ演奏会

2007年12月10日 22時05分20秒 | 演奏記録
第57回市民文化祭 室蘭音楽協会 市民オーケストラ演奏会
2007.12.9(日)15:00開演, 室蘭市文化センター, 入場料1000円(一般前売)
指揮 菊地俊一 独奏 ガイヤー・ヘニング・ブローテン(ピアノ), パート 2nd Violin

N.W.ゲーゼ ホルベルク組曲より「仮面舞踏会」
E.H.グリーグ ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54
ピアノアンコール アルカン プレリュード
J.S.スヴェンセン 交響曲第2番 ロ長調 Op.15
アンコール エルガー 「謎」よりニムロッド

・「暑い。。。」 当日のリハ中から既に会場のホール内は結構暑かったのですが、開場間近になると客席後方の高いところなどは「こりゃあかん」という暑さにまでなっていたので、あわててロビーへの戸をすべて開けました。そしてドア係は特についていないので、会場内にいた大学の後輩を捕まえて、開演5分前に扉を閉めるようにお願い。しかし、会場が大きいだけに焼け石に水。ほとんど効果はなかったようです。そのままの暑さで演奏会に突入。後半はいくらかやわらぎましたが、後方のお客さんは大変だったろうと思います。なにぶん建物が古いだけに、空調の微調整が効かないせいかと思っていたのですが、後から耳にした話では、「ソリストが寒さに弱い」とのことで、ソリストのコンディション造りのためだったという噂。。。なんとも複雑な心境です。あくまで "噂"、人から聞いた話ですのでそこのところよろしくお願いします。
・ステージセッティングは、正面板を通常より50cmほど下げた位置だったので、ピアノありでもそう窮屈ではありませんでした。
・ロビーコンサート:先日の工大演奏会に続き、ロビーコンサートを企んでいたのですが、その企画を運営側に提案したところ、「良い案だが関係各所への根回しが不十分で、またその時間も残っていない」とのことで却下。自ら関係各所にかけあうとか、ゲリラ的にやってしまうなども考えましたが、それだけの気力もなく、今回は残念ながらお流れに。同じ提案をしても、一方では「おもしろそう! やろうやろう!」と実現する団体があるかと思えば、また一方ではこういう結果に。こんな具合に同じアマオケでも団体によって気風にかなり違いがあります。こちらについては、またの機会に♪
・開演時間がきてステージに出ると、指揮台そばに指揮者の荷物用に置いておいた椅子がリハのまま出しっぱなしだったのを発見。あわてて下げる。
・ゲーゼ:室蘭オケ恒例の『誰も知らない曲』。作曲者の名前すら初耳でした。他2曲は早々と決まっていましたが、残りの序曲を決めるのに時間がかかりました。北欧つながりであることと、その昔、菊地先生が楽譜を購入して以来、「いつかやってみたい」と思っていた曲でもあり、難易度もアマチュアには手頃ということでこの曲に。4曲からなる組曲の終曲(第4曲)で、その題名の通り、2拍子と3拍子が入り乱れた華やかな曲です。国内で演奏された形跡が見あたらず、少なくとも道内初演ではあると思われます。本番は、主題へ飛び込む前のタメもオケの息が合い、よくまとまった演奏だったと思います。
・グリーグ:今回の目玉。代役を立てるでもなくひたすら伴奏のみで練習し、ピアノが入るのは前日と当日のみ、合わせたのは計三回、という儚さです。
 1楽章は夢中で弾くうちにハッと気がつくと終っていました。カデンツァを聴けたのは本番のみ。1楽章が終ったところで場内より拍手。2楽章、一音も余すところなくピアノは歌っています。3楽章は突然今までにないアグレッシブさで、オケが置いていかれる場面あり。2回目はちゃんと待ってくれました。カデンツァあけのオケの入りのタイミングが、結局最後もわからずじまい。3楽章だけでいいから、あと一回合わせておきたかったです。とは言っても、たった2回だけの合せでよくこれだけ合ったものだと思います。日頃の練習の成果ですね。
 ピアノはもちろん素晴らしかったのですが、中でも驚いたのは、鍵盤を叩いた後に音が大きくなる(クレシェンドする)ように感じられる瞬間があったことです。「大きくなる」と言うよりは「ふくらむ」と言った方がいいでしょうか。「気のせいか!?」と思えるような微妙な変化です。一般の常識として、ピアノは鍵盤を叩いて音を出すとその後減衰する一方で増幅することはありえないはずなのですが、そんな物理法則を覆す技。その他菊地先生によると、きれいな響きの秘密は曲の調性に合わせて音づくりしているためとのことです。
 過去の伴奏を弾いた経験からは、「なんだかオイシイメロディーが少なくて、ちょこちょこ弾いているうちに終ってしまう、あんまりオモシロクナイ曲」程度の認識しかありませんでしたが、チャイコフスキーやラフマニノフの協奏曲にひけをとらない、こんなに堂々として雄大な曲だったことを始めて知りました。
・アルカン:5拍子のゆったりした曲調。初心者でも弾けそうなものすごく単純な曲ながら、感動してぐっときてしまいました。舞台裏では調律担当のH氏、感動のあまり号泣していたとのこと。CD出ているなら欲しい。
・スヴェンセン:『誰も知らない曲』その2。これも道内初演でしょうか。1楽章:単純なのにさっぱり合わない、難所の出だしを無事漕ぎ出す。今演奏会を通じて一番集中していた曲(楽章)だと思います。時間が経つのが早かった。2楽章:出だしの刻み、となりのビオラさんとちょうど8分音符1つ分ずれて弓が真逆に。ぴったりずれていた(?)のでよしとしよう。ちょっと粗が目立ったかも。Hrnソロはさすがでした。3楽章:注目の冒頭のCl、美味しいお酒が飲めたと思います。最後のFgソロ、ブラボー! 指揮者よりウィンク。4楽章:中間部のVn同士のかけありの難所はなんなく通過。Vn2の皆さん各自練習してくださったに違いない。全体通して危なげない演奏でした。
・ニムロッド:エルガー生誕150周年にちなんで選曲。私のお気に入り。思う存分弾きました。見やすい自作楽譜提供ありがとうございました >S様。
・曲ごとに指揮者からの曲目解説と後半開始時には団長挨拶が入りました。この間、強い照明があたり暑くて乾燥したステージ上で、主にリード楽器は楽器のコンディションに気を使って大変だったようです。「チューニングは曲解説の後(演奏の直前)にしてください」と終演後、某奏者より涙の訴え。弦楽器もリハ時にペグが緩む人続出で、本番中にアクシデントが起こらないかとヒヤヒヤしました。
・我がセカンドバイオリンパートは年を重ねるごとに一人減り、二人減り……今ではたったの二名だけ。お手伝いの奏者を集めるのも大変です。今回は演奏会の近かった工大組がほとんど来れなかったのでなお大変でした。管パートは教育大関連の方がFg、Tp、Trbに計7名お手伝いいただきました。東京ムジークフローからは4名参加。その他、道内各地のメンバーを加え、異文化コミュニケーションも活発に。
・通常11月開催のところ、今回は会場がとれずに12月に。この時期だと他団体とのかねあいなど、いろいろな部分に弊害が出てくるようです。来年は元に戻って11/9(日)。
・演奏会プログラムの中のデザインがいつになくやわらかい雰囲気でイイ感じ。
・客数約700名[目測]:一説には800いったのではとのことですが、はっきりした数は不明です。5割程度の埋まり具合。夕張メロンオケで非常にお世話になっているFさんも夕張からわざわざ駆けつけて下さいました。
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・打ち上げはホテルサンルート室蘭にて。参加者は後援会の方々やお手伝いの方を交え、団員は半分くらいの割合でした。演奏だけでなく、運営の面でも普段使わない気を使いっぱなしなので、それが終るとグッタリです。立食パーティですが、ひ弱な私は座食で。鍛え方が足りない?
・演奏会アンケート:多かった記述は、「ピアノが素晴らしかった」、「会場が暑かった」、「客席のマナーが悪い(子供ウロチョロ、私語、携帯)」、「もっと有名な曲、やわらかい曲を」。
・菊地先生のスピーチより:今では有名なビバルディの「四季」も、日本に入ってきたのは、昭和20年代。昭和30年代でもまだマイナー曲だった。どんなにいい曲でも最初は無名。有名曲だけを演奏するのではなく、マイナー曲もどんどん紹介すべき。
・のんびりしていたら食べるものが見る間に無くなってしまいました。おかわりが出てくると思っていたら、料理は人数に関係なく定量らしくそれっきり。会費三千円でそりゃないわ。写真で我慢。
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【論】Chilingaryan,2002,Multivariate approach for ~

2007年12月10日 08時20分35秒 | 論文記録
A.Chilingaryan, N.Gevorgyan, A.Vardanyan, D.Jones and A.Szabo
Multivariate approach for selecting sets of differentially expressed genes
Mathematical Biosciences Volume 176, Issue 1, March 2002, Pages 59-69
[PDF][Web Site]

・遺伝子抽出のための多変量解析的方法(multi-start random search method with early stopping (MRSES))の提案。マハラノビス距離を指標にして遺伝子を抽出する。
・データ
1.人工データ
2.Two colon cancer cell lines (HT29, HCT116)

・問題点「Currently used approaches ignore the multidimensional structure of the data. However it is well known that correlation among covariates can enhance the ability to detect less pronounced differences.
・方法「We use the Mahalanobis distance between vectors of gene expressions as a criterion for simultaneously comparing a set of genes and develop an algorithm for maximizing it.
・「It is well known that genes do not work independently; activation of one gene usually triggers changes in the expression level of other genes, that is genes are involved in so-called pathways.
・特徴「In this paper we develop an approach that uses both the mean expression levels and the covariance structure of the data.
・問題点「First, the number of possible gene combinations is enormously large; therefore it is impossible to compare all gene subsets and find the optimal one. On the other hand, if a global optimum could be found, it would be overly training sample specific, because of the phenomenon of overfitting.
・問題点「Unfortunately, the problem of developing a simulation model for microarray data has been largely ignored, we are aware of only one attempt [19] in which a highly specific parametric model assuming independent genes is used.
コメント (3)
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