魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

ACブルゴーニュ(ピエール・モレ)

2006年04月18日 | ワイン ~2019年
2002 ブルゴーニュ ピノ・ノワール (ピエール・モレ、赤、仏)

本日入荷した商品のテイスティングです。2千円台前半。
もう市場に大当たり年の2002年のACブルゴーニュはほとんど残っていません。
ですから案外貴重です。
ドメーヌ・ピエール・モレは名門ルフレーヴの醸造長も務めた人で、当然白の
名手なのですが、実は赤ワインも結構行けてるんですよ。

色は淡くて、ちょっと心配ですが、逆にエレガントなイメージもします。
グラスに注いで香りを嗅ぎます。うーーーーん、ほこりっぽい匂い??
実はよくあることで、この匂いは時間と共に消えます。(予定)
で、ひとすすり。・・・うっ、閉じてる!これも時間と共に・・・・(予定)

2杯目になると心配は見事に消えました。これもワインのお決まり事に近いです。
本当に開くのか?それともこちらの舌が馴れるのか?
さあ、徐々に開いて、甘さや華やかさも出てきました。

3杯目はさらに旨味も出てきます。時間と共にどんどん美味しくなるのです
から嬉しいですね。もうこうなってくるとブルゴーニュの独壇場です。
美学の様な?感じすらしてきます。オオゲサダロ

って実際、そこまで大層な高級ワインではないのですが、
赤系の果実味、綺麗な酸、余韻と共に残る甘みと美しさ。多少酸が
あるのはブルゴーニュの特徴ですがとても綺麗です。
2002年のスタンダードワインですが、あと1~2年ほどで本領発揮でしょう。
持っていて、ゆっくりと数年で楽しむべきワインだと思います。
ACブルだからといってあせることはありません。ただ、あまり良い気になって
5年も10年も持っていると、ただの軽いワインになってしまいます。

もうひとつ注文を付けるなら、このワインや、出来の良いACブルゴーニュ表示
のワインを飲む際は、決してそれより上のクラスのワインは極力飲まないよう
にしましょう。それが一番美味しく味わう秘訣かもしれません。

・・・・・やばい!どんどん減ってる。飲み過ぎか。



コメント
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