魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

最後の1本の不思議

2009年08月07日 | ワイン ~2019年
不思議なもので、店頭の「最後の1本」となると妙に売れません。


なぜでしょう?


私が売り惜しみしている・・・???



で、結局は私が飲んでしまうパターンが多い気がします。


同じものを仕入れるとしたら、ヴィンテージが変わっていたりますので、
この年のものは最後でしょう。


一期一会を痛感します。



2006 パヌール ピノ・ノワール リザーヴ
  (チリ、ピノ種、赤、千円台前半、写真は2005年です)


最後の1本となり名残惜しげに開けてみました。

柔らかでしなやかなフルーツが優しく、こんな味だったかな~
なんて考えます。


いや、正直、ぶっちゃけ、2005年の方が美味しかった気がします。

もっと明るさ、華やかさが欲しかった気もします。
うちに置いている間に熟成が進み、多少味が変わったのでしょうか?

ありえますね。


最新ヴィンテージも試飲して、また仕入れるべきかどうかを
判断しなくてはなりません。


いつものことですが、微妙なポジションになってしまう「最後の1本」

きっと次なる運命を握っているのでしょう。


別れを告げるのも、後ろ髪を引かれるのも、次への期待も・・・、

最後ならではの“成せる技”なのかもしれません。


コメント (2)
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