魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

ローヌ付いた勢いで

2008年03月12日 | ワイン ~2020年
最近どうもローヌ付いています。

今日も送られてきたインデント輸入のリストを見ていると、最近あまりにも
ボルドーやブルゴーニュが高騰して、もはや多くの一般人のもとから離れて
行ってしまうことが確実となっています。

たとえばブルゴーニュの有名メジャーワイン、
ルソーのシャンベルタン、ジョセフ・ロティのシャルム、デュジャックの
クロ・ド・ラ・ロッシュやエシェゾー、ポンソのクロ・ド・ラ・ロッシュV.V
ルジェのクロパラ、ヴォギュエのミュジニー、など挙げればきりがありません
が、有名な造り手のフラッグシップワインが買えなくなってきています。

特に2005年物は軒並み20万円コースです。
かつてロマネ・コンティが買えた値段です。

「そんなぁ、20万もせず3万程度で買えたよ」とおっしゃる方は
ごく少量(数ケース)入ってくる正規物を買えた特権的立場です。
(私もまず買えません)オークションに出して儲けるなんてセコイ
ことは言わずに、一緒に飲みましょう!

もちろんDRCやルロワ、アンリジャイエに至ってはさらに絶句状態。

ボルドーも同様で、毎年数十万本も生産するというのに5大シャトーは
すぐ10万円コース。偉大な年はすぐ20万円。
引きずられるように2級以下の格付けシャトーも高いです。
偉大な年2005年がもたらした悪影響でもあります。


そうなるとフランスではローヌとかロワールへ一般庶民のターゲットは
変わるでしょう。もちろんニューワールドへも希望を見出します。
無名だけど美味しいものを求めざるを得ません。

そこでローヌを探してみよう!というわけで、試飲が続いています。
もちろんお手軽、お手頃なボルドー、ブルゴーニュは探していきます。


さて、怒りのあまり前置きが長くなりました。本日は、

2005 サン・ジョセフ “420・ニュイ”(アラン・パレ)
  (仏、ローヌ、赤)

濃いです。若いです。
インキーでウェイト感のある香りが訴えかけてきます。
黒いベリー、チェリー、黒々とした土、焼き菓子、樹木の皮、
インク、甘草、熟した果梗を感じる香り。

飲むと濃く、タンニンや構成もしっかりしていますが、エキス分の
濃さをまず感じます。ビューティフルなエキスです。
しっかりとした紫、エッセンシャルな芯のあるエキスと味わい、
これはマグナムボトルを買って20年以上寝かせましょう!と
言いたいくらいです。

ローヌってまだまだ知らない未知の魅力を教えてくれます。
高騰した有名ボルドーなんてどうでもよくなったりするかも。
でも今日のはちょっと高いんです・・・イカンデス。



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2 コメント

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Unknown (ツボマティ)
2008-03-13 23:36:03
ラベル超かっこいいですね。
コメントのインキーを連想させるデザインですね。
アランパレ?いいなぁ~ 
サンジョセフかぁ でも浮気できないしなぁ。

しかし ほんと高くなりましたよねぇ。
ブルもボルドーもシャンパーニュも いい加減にしてもらいたいですよね。

今度 怒り親父の会でもやりましょう!
返信する
Unknown (ラリラリ・ピノ)
2008-03-14 00:58:55
ローヌは未知の生産者がたくさんいるので、穴ワイン
を探すのにも打ってつけですね。

怒り親父の会いいですね。やりましょうね。
返信する

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