魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

花と蜂-マドゥバニアン

2020年08月01日 | ワイン ~2020年

今日の試飲はこちら。

 

2018 ザ・フラワー・アンド・ザ・ビー

   (スペイン、リベイロDO、トレイシャドゥーラ種100%、白、千円台後半)

 

花とハチですよね。年代的に思わず森進一が歌った「花と蝶」を思い出しました。

花が~うあうあうあうあうあうあ~~~ 散るときいいいいいい~~~

蝶はし~ぬうううううう~~~♪

ってなります・・・よね。(子供の時にTVで流れてたよねー)

これわからない方は昭和歌謡を知らない若い人~ということです。

 

それは置いといて、真面目に試飲です。

 

香りは少しまろやかな柑橘にモモっぽく、黄色い花や、花の蜜、

ミネラル、キューピー人形(セルロイド)などなどやっぱりフローラルなイメージ。

 

味わいはさわやかである程度の厚みと、オイリー、ネクタールな果実味がまろやかで

きれいな酸と一緒に美しくまとまっています。ラベルの安直なカジュアルなイメージ

とは違い、パワー、凝縮感もありちゃんとしているワインです。

「花と蜜」と題するように、フローラルでその中に蜜の風味が感じ取れるというと

そんな感じもします。

 

このトレイシャドゥーラ種100%というのは極めて珍しく、初めてかもしれません。

価格的にそう高価でもないけど、どこかシリアスで襟を正して飲める良いワインです。

 

ついでにブラインドをやったら、この地でこれを飲み慣れている方を除いて、もちろん

当てることは100%不可能です。そこは言い切ります。

でも逆にそんな個性と出会えるってことはワインの素晴らしさなのでしょう。

ともあれ、これはお試しだったので次回の仕入れで入れておくことにしましょう。

スペインの白の可能性の一端を示してくれていると思います。

 

 

 

お昼はマドゥバニへ。

 

定食が大好きだけど、今回はチキンコルマ2で。

やっぱり美味しい~~~!

 

隣の席の背筋の伸びた女性が素晴らしかった。

チキンコルマをごはん少なめで食べて、店を出るかと思いきや、定食のごはん少なめを

オーダー。2個食べだ! しかもごはん量を減らしてその順番でオーダーするあたりは

マドゥバニを知り尽くしている最上級者マドゥバニアンだった。そのオーダー、食べっぷりに

惚れ惚れしながら、1個しか食べられない私は店を出た。

 

 

 


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