手帳なわたし

手帳オタクな私。若い時からその時々の生活のスタイルに合わせて手帳を選び、使い方を工夫してきました。私の今の究極をご紹介。

まーさんの取扱説明書

2024-10-29 | 介護
(↑スタンバイ中の花苗。1週間ほど休みがあるので、
その時には少しずつ植えたいと思っています)





夫の母の「まーさん」。



家では、基本のんびり、

ニャッキを抱えてテレビを見てたり、

時々はわたしのフットネイルを触ったり、

隣に座る夫のお腹を叩いたり、

穏やかに過ごしています。



↓ベッドにはいつもニャッキがお供に






ところがケアマネさんから聞く

ショートスティでのまーさんの姿は、

攻撃的でいうことを聞かないとのこと。


実際にまーさんはもともと姉御肌で、

とても気が強く、

何かを規制されたり命令をされるのが大嫌いな人。


夫は自分の母親なので、

結構キッパリものをいうのですが、

それで時々言い合いになってる。

夫もわかってやってるので、

それがこの二人の関係なのだろうと

笑っちゃって終わり。


でも、ショートでの彼女は、

なかなか言うこと聞かないので、

厄介な人と思われてる節があります。




相手はプロだし、

いろんな利用者さんとの付き合いから、

彼女のようなタイプも

重々承知して付き合ってくださってると思います。


でも、

そんな方々から「困っている」と言われると、

どんだけのことをやってるのだろうと心配になります。


認知症が進み、

直近のことも、前のことも全く記憶がなくなってる彼女。

全てが新しいことのように思えるのでしょうから、

彼女自身も不安も大きいと思います。


今は、

わたしたち家族のことも誰かわからなくなってて、

「同居してる人たち」という範疇で

一緒にいる感じ。

でも、

「あんた誰?」とも言われない。



わたしたちも、

何かを彼女に伝えるときは、

命令的な言い方は絶対NG。

ベッドに腰をかけて、うたた寝をしてる彼女には、

「お義母さん、足が冷えてますよ。風邪を引きますよ。

横になりましょう」と肩や足を触って伝えると、

静かに横になります。

でも、

突然「寝ましょう」と声をかけると

「なんで??」とそこで

「ああ言ったらこう言う」が起こりうる。


先に理由を言う、そしてそれが本人にとって

いいことと認識してもらって動いてもらう、

このパターンがまーさんにとっては気持ちよく

行動に移せる言い方なのでしょう。

長年介護をしているとこういうの体得していきますね。


まーさんの取説です(笑)。


注目されるのが大好きで、

みんながニコニコしているのが好き。


時に自分が失敗して笑われていても、

自分に皆の目が集まってるから、

ニコニコしている。

何かに怒っていても、

何か面白いことを言うと、

気分はすぐに変わって、

ニコニコになる。


だから、どんなに煮詰まってしまうようなことが起こっても、

笑って済ませようと言うのが

我が家の介護の根本かな〜。


最近はこんなことも。

食事の時に、

突然、

「○○子さん、白髪がいっぱいだねー」と。


ここ2年くらい、わたし、

名前を呼んでもらったことがなかったので、

思わず飛び上がった!


そして数日後。

また同じような状況で

同じようにわたしの名前を。

相当わたしの白髪が気になってたみたいで、

それが名前と繋がったのか?!!


その直後に、

夫がわたしを指して、

「この人、誰?」

と、まーさんに聞いたら、

「誰だっけ?」って言ってましたけどね。


なんか一瞬つながるみたいで。

「○○子は白髪でつながってる!」

と家族で大笑い。



また、

まーさんが髪の毛をカットして帰ってきた直後に、

「綺麗になったね」と夫が言ったら、

「何のこと?」ともうすっかり美容院のことは忘れてる。

すかさず夫が、

「外見は綺麗になったけど、頭の中身はよくないね」というと、

ニヤッと笑ってまーさん、

「頭の中身が悪いのはあんただよー」

「わたしは賢いよー」と夫に。

その素早い切り返しの面白さは往年の彼女のまま。

またそこで大笑い。


最近は、「まーさん語録」を作って、

面白がってます。

面白がってるわたしたちを見てるまーさんも

楽しそうだし。


それでいいかなと思います。




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6 コメント

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Unknown (sk_oyazi)
2024-10-29 08:14:38
おはようございます
とても参考になりました😊
返信する
Unknown (かずちゃん)
2024-10-29 09:16:56
10年前にこの取説なるものを教えていただいていたら、わたしと義母の関係もまた違っていただろうか・・と、ふと思いました

103歳で逝った義母はいわゆる痴呆は出ていなかったし、また違うパターンではあるものの、わたしがもっと楽しく付き合うということに努力していたらと、少し悔やまれます。
ご夫婦揃ってお優しい。
そこが我が夫婦との違い(笑)
でもこれは今後夫婦のどちらかがそうなった時にも充分役に立つ取説ですよね
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Unknown (まんじゅう顔)
2024-10-29 21:55:57
sk_oyaziさん、きっとこういうのも人それぞれ。
我が家ではこんな感じというところです。
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Unknown (まんじゅう顔)
2024-10-29 22:04:55
かずちゃんとお義母さんとのご関係がどうだったかは、ブログを拝見しているとよくわかります。
とてもいい関係でいらしたんだなあ、わたしたちもそんな姑と嫁の関係でいたいなと思ってきました。
だから、かずちゃんからこんな温かいお言葉をいただくと、とても励まされます。
介護って時にしんどいこともあるし、泣きたくなるようなことも起こる。でも、どこかでふっと笑えたら、お互い煮詰まりませんよね。
まーさんがネアカなのが、我が家では幸いしてると思います。
返信する
Unknown (やまぼうし)
2024-10-30 05:10:15
皆さん
優しいご家族で、お義母様もお幸せですね
さらっと書いていられますが
なかなかできないことです
感激してしまいました!

施設の方々はプロなのでしょうけれど
ここまで細かくは出来ないのでしょうね

お義母様、
もう針仕事は無理ですか?
返信する
Unknown (まんじゅう顔)
2024-10-30 21:10:25
やまぼうしさん、温かいコメントをありがとうございます。
優しいのかなんなのか、とにかくお互いが煮詰まらないようにしようと思う毎日なんです。
それが一番、体にも心にも優しいことなのかもしれません。
うちのまーさん、施設では案外豹変してたりして?? それがちょっと怖いんです。一度そっと覗いてみたいと思ってます。
針仕事ですが、もう全くダメですね。道具をどう使うかも忘れてしまってるようです。
でも、洋服をきちんと畳むのは今も完璧なんですよ〜。
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