テレビで,明治時代のトルコ軍艦が遭難した事件についての作品を放送していましたね。
その,和歌山県の串本町前に浮かぶ紀伊大島の民宿に泊まったことがあるのですが,テレビを見ていると,その時の思い出がよみがえってきました。
それは・・・・・・
GWの真っ最中,フェリーで大阪南港に向かって出発,そこから和歌山の南端,串本町を目指したのです。
今は潮岬灯台がある岬と紀伊大島の間には,「くしもと大橋」がかかっていますが,そのころはまだフェリーで渡るしか方法が無い頃のことです。
予定では,夕方のフェリーには十分余裕を持って乗ることが出来るはずだったのに,GWの混雑を計算していなかったので(ツーリングで浮かれすぎだったのかも),串本町に着いたときには,最終フェリーは出港した後。 さて,どうしよう。
あきらめきれずに,港をうろうとしているとタコ焼きやの屋台が。
タコ焼きを食べながら,屋台のおやじさん相手に「乗り遅れたんだよ」などとぼやいていると,「漁船ならチャーターできるよ」と教えてくれた。
でも,バイクは積んでいけないし,港にバイクを置きっぱなしと言うわけにもいかないし。
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そこで,困ったときの警察頼み。 警察は市民の味方なんだから,頼みこめばなんとかなるんじゃないか?
串本警察署に無理をお願いして,バイクを一晩預かって貰って,漁船で大島に向かうことができました。
当然,最初は「警察はバイクを預かるところではない」と断られますね。
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「そこをなんとか」とお願いしているときに,署長さんの「俺の車を外に出せば,バイクを置くところができるだろう」の鶴の一声で預かってもらえることになりました。
署長の専用車を車庫から出して,そこに私のBMWとソフティルとGL1500を置かせてもらいました。
こんなに安心なバイク置き場は,他にはないですね。
次の日の朝,串本署にバイクを取りに行って,潮岬灯台や橋杭岩,那智大滝などと,紀伊大島にあるトルコ軍艦遭難記念碑などにバイクを走らせました。
民宿のおばさん達が大人数の私たちのために,自分たちの居間まで空けて泊まる場所を確保してくれたのも,いまでも良い思い出です。
警察署の前のバイクの集団は,捕まっているのじゃありませんからね。