照国神社前から始まっている国道10号線を北に向かうと,西郷隆盛銅像,鶴丸城(鹿児島城)跡,木曽川宝暦治水の薩摩義士碑,私学館跡,西郷南州顕彰館,薩軍兵士を祀る南州神社と史跡が続き,鳥越トンネルを超えると,異人館,尚古集成館,磯庭園(磯御殿),西郷隆盛蘇生の地と,またまた史跡が続きます。
まだ,ここいらへんまでは,江戸時代末期から明治のはじめにかけての史跡群です。
訪れたのは,1500年代の豊臣政権から徳川政権時代の史跡。
右手に桜島を見ながら竜ヶ水駅下を駆け抜けて,大崎鼻の岬を回り込むと,霧島連山と湾奥の風景が目の前に 広がります。
バイクは,道路沿いに作られたスペースに停めて,2~3段の小さな階段を上がると,JR日豊本線の踏切。それを渡った所が平松神社(史跡心岳寺跡)です。
秀吉の島津征伐に最後まで屈しなかった島津の猛将 島津金吾歳久を祀ってある神社で,昔はお祭りの時には臨時駅が出来るほどの賑わいだったらしいのですが,今はちょっと寂しい様子です。
関ヶ原での退却作戦の,敵中突破で知られる島津義弘の弟にあたるのですね。
龍の手水鉢も地蔵の手水鉢も,あまり見かけた事の無いものでした。
こちらには明治の文字が見えるので,そんなに古いものでは無いのでしょうね。
不思議な形をした石造りの門や,廃仏毀釈で土中に埋められていたという仏像もありました。
歴史を追いかけてみるツーリングも,たまには良いものです。