8時ちょうどに、奥松島の宿を出て、北上川の河口近くの大川小学校跡を目指して走り出しました。
校舎は、被災直後の姿で残されていて、校庭だったのでしょうか、焼香所がありました。
小さな鐘を撞いて、ロウソク・線香に火をつけて手を合わせてきました。
震災前の学校付近の写真を見てみると、何もかも無くなっているので、校庭だったのか?と思っていた場所は、住宅地だった所でした。
もう、なんにも残っていません。
体育倉庫の中に、運動会で使う綱引きロープが流されずに残されているのが、心に残りました。
その後、奇跡の一本松の近くにある碁石海岸、宮古市の浄土が浜、岩泉町の龍泉洞で写真を撮ってから、宿泊予定地の岩洞湖につきました。
テントを張ろうとしていると、レストハウスのオーナーが、『夜に雨になるといけないのでレストハウスの休憩エリアを使いなさい』と声をかけて貰って。
そんなわけで、今夜はレストハウス内のフロアにマットを敷いて休んでいます。(笑)
仙台から松島に入ると、観光客の多さにホッした気持ちになりますね。 人も車も多いので、二輪ではとても走りにくいのですけど。
中でも、観光船乗り場と【瑞巌寺】あたりは、観光客で混雑していました。
道ばたにバイクを停めるのも、気が引けるくらいの車の多さだったので、数枚の写真を撮った後はそそくさとその場を離れました。
これから、奥松島にある民宿を訪ねます。 ここ周辺も、津波被害にあったところなので、海岸線は画像のようになんにもありません。
もともとあった堤防の内側に、土塁をたかく積み上げていましたが、これが新しい堤防になるのでしょうか。
とにかく、なにもかも無くなっていますね。
奥松島の民宿の裏には、数十戸の仮設住宅が設置されていました。 まだまだ、仮設から出て新しい生活を始める目処が立たない被災者が多いんですね。
宿の女将さんから、『震災後に宿を訪れてくれたお客さんに、ご縁がありますようにと差し上げているんですよ』と、5円玉で作られた手作りのストラップを頂きました。
きれいな海水浴場だった浜辺が、早く昔のように賑わうようになるといいですね。