暑い夏の日、地元浅草で10人あまりの同窓会があるというので行ってみた。何人かは数年ぶり、また何人かは10年以上、そして小学校の卒業以来というのもいた。浅草駅に集合だったのだが、時間になってもそれらしいグループはいない。そして「まさかあれではあるまいな」と思ったおっさん、おばちゃんの塊がそれであった。俺もあんなんなのね?そしてあちらもそう思っているのかもしれない。自分の姿は見えないからなあ。
小学生のときにかなり太っていたT君の腹は、鏡餅みたいに段ができていた。椅子の上にあぐらをかいていたのは、そのほうが楽なのだろう。
おとなしい美少女だったOさんは年齢を重ねても素敵だったし、肝っ玉かあさん的キャラだったSさんも、あいかわらずの貫禄。「ジャイアンみたいだったよねえ」なんて言うやつがいるので、「せめてジャイ子と言えよ」と注意しておいた。みんな笑うと昔の顔が甦る。俺はしょうもないクソガキだったのだが、それもきっとそのままなのだろうな。
共有するものは過去の記憶なので、みんなで思い出を掘り起こす。ずっと笑顔でニコニコしていたK君は、中学に行ってからの英語の先生を思い出し、そこで初めて笑顔が途切れた。
あいつは合わなかったなー。俺が休んで家にいたらさ、電話がかかってきて、「おい、休んで宿題やってるんだろ!」なんて決めつけやがったんだよ。そもそも、俺は宿題なんてやってねえんだっつーのっ!
ねえ、いまここでコーフンして怒らなくたっていいじゃんw
そうか♪とすぐに笑顔に戻りましたが。。。
恨みというのは、何十年経っても居酒屋で怒り暴発するほどのものなのね。
しかしまだ思い出話ばかりする年でもないよなあ。次回は10年後かあ?