さて、夕食は昨日すばらしかった海鮮料理のレストランにふたたび!
ワインはダオンと呼ばれる地域で作られたSantarを注文(ぢつわここで一番高い)。なかなかコクがあってよい。でも昨日のドゥロのEvelのほうが好きだなぁ。ちなみに帰国してから近所の店で、ダオンのワインを発見。なんと1000円だが素晴らしい味わい。ポルトガル・ワインは質も高く、コスト・パフォーマンスがいいぞ!
「パシュテイシュ・デ・バカリャウ」と覚えられない名前であるが、干しダラのコロッケであ~る。名物料理らしひ。
中身はこんな感じ。適度に塩がきいていておいしいゾ。ワインと合うんだな~(^益^)b
どーだ、驚いたかー(゜゜) 地中海のカニさんだ~!ちっと奮発したぞ~。しかしこの大きさ…。
ツメはわたしの握りこぶしより大きい。身がたっぷりつまっておるので、かなりの量。カニミソはあまり好きでないのだが、これは何やら味つけがしてあり、あまり生臭くない。しかしおいしいんだが、量がすごひ。。。
トンカチが渡されて、ガツガツ割って食う。隣のガイコツ人グループが「すげー」と驚いて注目。
まいったかっ(=゜益゜):;*.':;
デザートなどもいろいろ試したかったのであるが、あまりにも腹がパンパン(゜゜; 二人前食べた気分だ。ホテルに帰り、ベッドに入っても苦しかった… (^益^)シアワセ
ついに一周したのは誰だ ~マゼランと世界一周(10)
艦隊中最大の船、すなわち食料を一番積んでいるサン・アントニオ号に逃げられ、マゼランは残りの三隻で未知の大海に乗り出した。どれだけ広いかわからない、何があるのか、はたまた何もないのかわからない虚無の空間に進んでいったのだ。
無風状態ではほとんど進むことのできない帆船で、灼熱の太陽の下、一ヶ月、二ヶ月、三ヶ月と航海を続けた。それも自分の位置もわからず、どこまで進めば目的地に到着するのかも全くわからない、見渡す限り水平線の砂漠を行く旅である。備品や身にまとうものは全てボロボロ。まもなく食料はクズのようになってネズミの糞や虫だらけになり、ごくわずかしか配給されない水は茶色く塩辛くなり、悪臭を放っていた。ついにはかんなくずや帆の皮まで食べた。病人は続出し、残った乗組員の10分の1が死んだ。パタゴニアの大男も最初に死んだひとりだった。
あと少しこの状態が続いていたら、この艦隊は行き倒れの全滅になっていただろう。太平洋の広大な空間を通過し、四ヶ月を経て、ついにマゼランはフィリピン諸島へ到着した。赤道直下、いつ終わるかわからない旅を四ヶ月ですぞ…。やっとのことで乗組員たちは新鮮な水を飲み、食物を手にいれ、陸地で休息を得ることができた。生き返った!
そこで人類史上もっとも感動的な出来事が起こった。寄ってきた半裸の原住民たちと奴隷のエンリケが近づくと、お互いに驚いた。話が通じるのだ。ついについに、ひとりの人間がぐるりと地球を回り、一周して故郷に戻ってきたのである。
みなさんおわかりでしょうか。人類で初めて地球を一周したのは、マゼランではなく、故郷からヨーロッパ人に連れ去られたあと、インドやアフリカを通過し、リスボンで引き回されたあとスペインに渡り、そして改めてこのマゼランの冒険に同乗させられていた、奴隷のエンリケなのです。
マゼランは幸せだったでしょう。地球は丸く、ひたすら同じ方向に進めば、必ずや元の場所に戻れることを証明できたのだ。奴隷のエンリケは、買った場所に戻して解放してやろうとマゼランは考えていたのです。