続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

前を向く!

2014-05-23 06:35:11 | 日常
 雨上がりの少しひんやりした朝である。大気が不安定なため昨日に引き続き、にわか雨や落雷の恐れがあるとの予報。

「春雨じゃ、濡れて行こう」も、土砂降りでは絵にならない。突然の豪雨、抗すべくもなく雨宿りした店先で購入した薄地のコートを何年も擦り切れるほど着用。お金がなかったというより、衣類を買いに行く暇もなかった多忙を極めた日々。

 シンプルすぎるほどの数を着回し、人から着衣の綻びを指摘されたこともあった子育ての時期。仕事と介護・・・若かったから出来たのだと思う。
 母の付き添いでは医療関係の方々に「娘さん」と呼ばれる気恥ずかしさ。もうそんな年ではないと落胆あるばかり・・・三十年も前の事・・・十分若かったのに目先のことばかりに追われ、洋服などにはまるで無頓着。ひたすら《今日生きて明日につなぐ》ただそれだけの余裕のない生活。


 まさか自分の時間が持てる、こんな日が来ることなんて予想もしていなかった。ただ今度は自分自身が老いて、あらゆる機能に支障を来している。
 老眼、健忘症、膝痛・・・体力の衰退、壊れかけの身体を持って《今日生きて明日につなぐ》状態である。


 お婆さんになってしまったけれど、悲観で自分を哀れむのは止めよう。疲れきった自分を嗤うまい。
《まだ大丈夫》

 五月の、こんな心地いい朝には愚痴は似合わない。白紙の今日を新しい色で夢想し塗り替えてみたい。鳥の声に新緑に・・・今日の四人会には徒歩で行こうか。前だけを向いて歩いていきたい。

『城』1632。

2014-05-23 05:57:46 | カフカ覚書
いったい、きみは、助手どもが日ごとにあつかましくなっていくのに気がついていないのかしら。彼らは、きみがいるとよけいにつけあがって、きもの眼のまえではぼくがいつもみたいに彼らに手きびしく食ってかからないだろうと安心していやがるみたいだよ。


☆いったい、きみは助手(脳、知覚)が不敵になっていくのに気がつかないのかね。それに実際の禁錮も元気づけるから日ごとに安心しているみたいだよ。Kのために死の入り口で大空の方へ手をのばすことはできないけれど、なにか方法が他にあるかしら。