雨上がりの少しひんやりした朝である。大気が不安定なため昨日に引き続き、にわか雨や落雷の恐れがあるとの予報。
「春雨じゃ、濡れて行こう」も、土砂降りでは絵にならない。突然の豪雨、抗すべくもなく雨宿りした店先で購入した薄地のコートを何年も擦り切れるほど着用。お金がなかったというより、衣類を買いに行く暇もなかった多忙を極めた日々。
シンプルすぎるほどの数を着回し、人から着衣の綻びを指摘されたこともあった子育ての時期。仕事と介護・・・若かったから出来たのだと思う。
母の付き添いでは医療関係の方々に「娘さん」と呼ばれる気恥ずかしさ。もうそんな年ではないと落胆あるばかり・・・三十年も前の事・・・十分若かったのに目先のことばかりに追われ、洋服などにはまるで無頓着。ひたすら《今日生きて明日につなぐ》ただそれだけの余裕のない生活。
まさか自分の時間が持てる、こんな日が来ることなんて予想もしていなかった。ただ今度は自分自身が老いて、あらゆる機能に支障を来している。
老眼、健忘症、膝痛・・・体力の衰退、壊れかけの身体を持って《今日生きて明日につなぐ》状態である。
お婆さんになってしまったけれど、悲観で自分を哀れむのは止めよう。疲れきった自分を嗤うまい。
《まだ大丈夫》
五月の、こんな心地いい朝には愚痴は似合わない。白紙の今日を新しい色で夢想し塗り替えてみたい。鳥の声に新緑に・・・今日の四人会には徒歩で行こうか。前だけを向いて歩いていきたい。
「春雨じゃ、濡れて行こう」も、土砂降りでは絵にならない。突然の豪雨、抗すべくもなく雨宿りした店先で購入した薄地のコートを何年も擦り切れるほど着用。お金がなかったというより、衣類を買いに行く暇もなかった多忙を極めた日々。
シンプルすぎるほどの数を着回し、人から着衣の綻びを指摘されたこともあった子育ての時期。仕事と介護・・・若かったから出来たのだと思う。
母の付き添いでは医療関係の方々に「娘さん」と呼ばれる気恥ずかしさ。もうそんな年ではないと落胆あるばかり・・・三十年も前の事・・・十分若かったのに目先のことばかりに追われ、洋服などにはまるで無頓着。ひたすら《今日生きて明日につなぐ》ただそれだけの余裕のない生活。
まさか自分の時間が持てる、こんな日が来ることなんて予想もしていなかった。ただ今度は自分自身が老いて、あらゆる機能に支障を来している。
老眼、健忘症、膝痛・・・体力の衰退、壊れかけの身体を持って《今日生きて明日につなぐ》状態である。
お婆さんになってしまったけれど、悲観で自分を哀れむのは止めよう。疲れきった自分を嗤うまい。
《まだ大丈夫》
五月の、こんな心地いい朝には愚痴は似合わない。白紙の今日を新しい色で夢想し塗り替えてみたい。鳥の声に新緑に・・・今日の四人会には徒歩で行こうか。前だけを向いて歩いていきたい。