続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

高橋勝美(ドールハウス作家)

2014-05-27 07:01:22 | 美術ノート
 横須賀市文化会館で開催されている市民手工芸展、みんなそれぞれだけれど、何と言っても圧巻なのは高橋勝美さんの製作する昭和の時代を確実に再現したドールハウス。
 もう十年は彼女の作品を拝見させて貰っているけれど、当初から一貫した精密な描写(再現)には驚愕のリアルがある。

「毎日三時間はアトリエに座って制作します。その時間が楽しくてたまりません」という。(素敵だわ!)

「六分の一を守ってすべてのものを手作りしています」という家屋、設え、小物に到るまでの事細かな再現には、作家の真摯な情熱が行き届いていて、何を見てもただ圧倒されるばかり。ファンタジーとかメルヘンなどという仮想とは無縁、ひたすら昭和に生きた者としての実証言としての作品群である。


 わたしもドールハウスが大好きだけど、到底どころか足元にも及ばない。
 かつて、小さなものに憧れ、「これは(ドールハウスに)使えそうね」などと言って、いろいろガラクタを集めた時期があったけど、六分の一、あるいは十二分の一を貫くことが不可能なのですべて処分の憂き目・・・あっという間もあらばこその敗退。


 作家の製作ノートには綿密な製図が描きこまれていて(ああ、やっぱりここまで計算してやらなくては、このリアルな空気感は出ない)と納得。

 受賞、本にもなり、デパートなどでの展示会も経験なさっている由。TV「ちい散歩」でも紹介されましたよね(見ました!)

 ずっと、ファンです。

『城』1635。

2014-05-27 06:35:18 | カフカ覚書
けれども、連中がいなくなってくれたら、それだけでも気持ちがらくになって、学校の小使いの仕事だって、すべてたやすくやってのけられるだろう。

 らく/leicht→leiche/死体、遺体。

☆けれども、助手(脳、知覚)がなくなれば、気分は楽になり、死体へのすべての責任、不在証明も外へ連れ出す(放棄する)ことができるだろう。