続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

ワークショップ。

2014-05-25 07:30:48 | 美術ノート
 ワークショップ・・・何を売るの?って感じだったけど、葉山の美術館でのワークショップに参加して以来かなりの数に応募している。面白いという感想より、自分自身を確認する作業に近い感覚である。
 日常の平坦さに弾みをつけるという目的もあるかもしれないし、思いがけない出会いに身を投じる緊張感も魅力。
 つまりは自分自身が実験材料でもあるワークショップ。

 昨日も神奈川県立近代美術館/葉山で『ドンゴロス鳥を作る』というワークショップに参加。ドンゴロスというコーヒー豆などを梱包する麻袋の切れ端、もしくは作家/宮崎進氏の使用した残り布を利用して鳥のイメージを形作るというもの。(布は漂白したり染め付けたり油絵の具で着色されて、美しいというよりは汚したものである)
 夏日と予想されたとおりの晴天の下、館庭でのワークショップ。
 予め土台は作ってあり、それに細い木や布を撒きつけたり被せたりして『鳥』のイメージを固めて行くという作業。心地よい海風に包まれての至福。
 それぞれ制作に没頭して賑やかな中、ただボケッとしていたわたし。それでも何となく出来上がって浜辺へ移動、みんな並べて写真撮影。


 何かを作る、形にする、イメージする、現れるものはみな予想外あるいは裏切り・・・反転の意外性。時間の経過と共に矯正されていく自己の観念の勝利は、平凡な通念に堕していく傾向がある。その手前、すでにそうなってしまったことを認めながら手を引く。鳥に眼らしきを添付した時点でカーンと終了のゴングが脳内に響いた。(女神が失笑している)
 《楽しんだんだから、いいじゃないの》という肯定、自己の庇護。


 仲田智先生ご指導の下のワークショップ楽しかったです。ありがとうございました。(一つしかない帽子を貸してくださった関係者の方、申し訳ありませんでした。)

『ポラーノの広場』347。

2014-05-25 07:21:44 | 宮沢賢治
「何だいこの薬は。」デステゥパーゴが叫びました。
「アンモニア二%液」と親方が落ち着いて答へました。


☆化(形、性質を変えて別のものになる)を、訳(ある言語を他の言語で言い換える)。
 教(神仏のおしえ)に、字で易(とりかえる)新しい法(やり型)で絡/つなぎ、記(書き記す)を、套っている。

『城』1633。

2014-05-25 06:42:19 | カフカ覚書
 それに、いろんな点から考えて、助手たちをお払い箱にしてやれば、彼らにたいしてもひとつだけでも親切をほどこしてやることになるんだよ。だって、彼らがここにいて得られる生活上の利点なんて、そうたいしたものではないし、これまで彼らがたのしんできたのらくら生活にしても、ここにいたら、すくなくとも一部はあきらめなくてはならなくなるだろう。


☆助手(脳、知覚)を振り払えば、先祖は我慢するだろう。偉大な存在の腐敗、少なくともここにいたら一部(与えること)は諦めなくてはならない。