Ⅲ-2-p1 (4個の鉄に囲まれた優雅な樹々》(2000年)、霧島アートの森
4個の鉄(立方体)の意味は何だろう、境界、所有、一つの領域は世界でもある。
数多の樹木が植えられた空間を仕切るかの4個の鉄。
一つの象徴、提示である。世界を簡潔に縮小している構図。
数多の樹木は日々成長、光合成により大量の酸素を供出する。
鉄は、当然のごとく酸化されていく。
このバランス、この見えない振動・循環こそが地球上のシステムの縮尺である。人間も酸化により錆びて疲弊していく。
樹木は稀に数千年を経るものがあるが、それ以上は記録されていない。鉄は地球(地殻)の5パーセントを占め、樹木の成長にも窒素・カリウム・リンと共に必須元素とされている。
樹木は新しい芽を育て未来を広げていき、鉄もまた還元元素である以上再生は可能である。
この循環、この息吹、この振動・・・これこそ生命の燃焼であり、振動である。
(写真は神奈川県立近代美術館/葉山『若林糞 飛葉と振動』展・図録より)
「この砂はみんな水晶だ。中で小さな火が燃えてゐる。」
砂はシャと読んで、赦。
水晶はスイ・ショウと読んで、推、章。
中はチュウと読んで、注。
小さなはショウと読んで、償。
火はカと読んで、過。
燃えているはネンと読んで、念。
☆赦(罪や過ちを許す)を推しはかる)章(運賞)を注(書き記している)。
償(つぐない)の過ちを念(深く思う)。
ただ服装にかんしてだけは、さいわい、どの報告も一致しています。いつもおなじ服装で、袖の長い上着を着ているということです。
☆ただ氏族に関してだけは、幸いなことに、どの報告でも先祖という名であるという報告があります。常に同じ氏族で先祖の馬鹿げた悲しみを長く放っているのです。
※馬鹿げた悲しみこそがカフカのテーマでもある。