『魔術師』
自画像である。食事のためにナイフとフォークを持つ手がある、にもかかわらず口へ運ぶ手とビールをコップへそそぎ入れる手もある。
4本の手、つまり二人分の手が備わっているということである。
そして、眼差しは食卓になく、ずっと向こうを見ている。
男の様相は、Yシャツ・ネクタイ・スーツの生活スタイルを明示している。
バックは怪しげな泥炭色である。
これらの条件、普通に見えるが普通でない男の肖像は、まぎれもなくマグリット自身であるらしい。
自画像、二重の秘密、どちらが本当なのか分からない。分からないがどちらも本当に見える。
仕草の重複(策謀)と眼差しの真意。ぎりぎりの綱渡りで鑑賞者の眼を欺いている。
これを魔術師と言わずして何であろう、マグリットの自嘲である。
(写真は『マグリット』西村書店刊より)
そのとき汽車はだんだんしづかになっていくつかのシグナルとてんてつ器の灯を過ぎ小さな停車場へとまりました。
☆鬼(死者の魂)の赦(罪や過ちを許す)。
鬼(死者の魂)は等(平等である)。
化(形、性質を変えて別のものになる)の章(文章)は、訂(ただすこと)で赦(罪や過ちを許すこと)を浄(きれいにする)。
クラムが野卑だということは、周知の事実です。あの人は、何時間もだまりこくっていたかとおもうと、突然ぞっとするような野卑なことを言いだすそうです。
☆クラム(氏族)が大雑把だということは知られてます。表向き、ずっと長いあいだ何も話さなかったのですが、突然とても戦慄するようなことを言い出したのです