『絶対の声』
バラが一輪、【Une バラ一輪 dans l’univers】(宇宙の中の一輪のバラ)という構図。
今は亡き某評論家が言ったことがある「わたしが書いているのは、ずっと向こう、そうトンネルのような暗がりのずっと遥か向こうに、よく見えないが女の人がいる。その人に向かって書いているだけなんですよ」と。
自分が探求し続けているものは何なんだろう…世界の指針、拡散し手あたり次第に問い、追及を試みる。
しかし、実は簡単明瞭、一輪のバラに置き換えることの出来るものではなかったか。神秘に見えて現実であり、美しいが反撃的である。栄枯盛衰、時の流れに逆らわず、ただ在るがままにその輪廻は繰り返される。
わたし(マグリット)が対峙している世界は、たった一輪のバラに集約されるのではないだろうか。注ぐべき愛情、情熱、真偽を問う道筋に『絶対の声』が聞える。見えることなく聞こえるのみであるが、その導に一輪のバラを置く。
(写真は国立新美術館『マグリット』展・図録より)
山男はしばらくぼにゃりして、投げ出してある山鳥のきらきらする羽をみたり、六神丸の紙箱をみずにつけてもむことなどを考へてゐましたがいくなり大きなあくびをひとつして言ひました。
☆太陽の談(話)で等(平等)を推しはかる。
太陽は超(とびぬけて優れている)。
話の録(書き記したもの)は真(まこと)の願いを含んでいる。
詞(言葉)は双(二つ)を推しはかる講(話)であり、他意が現れる。
この変化がほんとうの変化であって、ごまかしでないとすれば、もっとも、ごまかしのほうがほんとうの変化より多いものですけれど、この変化は、あなたが当地に到着されたことと関連しています。
☆この変化が先祖の言い表し方であり、小舟の幻滅である。幻滅(欺瞞)は変化より多いが、死者の到着はこの因果関係にあります。