『記念日』
室内に鎮座する巨岩石は、ある意味、部屋に対峙し同質と言ってもいいかもしれない。
なぜ岩石か、なぜそれが記念日なのか。
岩石の最も古いものはカナダで発見された42億8000万年前の物だとされている。地球の誕生は46億年前だから、ほとんど同時期マグマが冷え固まったものだと考えられる。地表での浸食・風化の歴史、長い年月の時間によって岩石というものが構成され、人類を助けてきたと思われる。
最も硬い道具として調理や武器にも多用された岩石。
岩石こそは今日の文化を支えてきた礎であり、記念すべき象徴である。
部屋は生活の要であるが岩石は人知の原初であれば、精神はその事実を胸に刻まねばならないし、窓外には水平線(真理)が見え、水との緊密な関係も外すことは出来ない。
しかし、岩石の誕生こそがあらゆる記念日を凌駕した最初の記念日である。
(写真は国立新美術館『マグリット』展・図録より)
そして谷川の南のまつ黒な榧の木の森の方へ、あたらしいみちがついてゐました。
☆酷(むごい)千(たくさん)の難を告げるが、秘にし黙っている。
真の法(神仏の教え)がある。
Kは、オルガに聞いて、その客が自分のところへ来たことを知った。助手たちのひとりが、フリーダに言いつけられて、彼をさがしにきたのである。
☆Kは、オルガに聞いてその(死の)訪問が彼に来たことを知った。先祖の見物人たちはフリーダ(自由)の言いつけで彼をさがしに来たのである。