続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

マグリット『同族意識』

2017-10-30 06:56:09 | 美術ノート

 『同族意識』

 ①直立(?)しているであろう魚の上半身(?)、海と空(水平線)、球体(真理の具現)の傍らに人が二人(男女?)が描かれている。
 ②魚と球体は非常に厳密に描かれているが他は曖昧なムードである。
 ③人は地面(砂地)に足をつけているように見えるが、波打ち際はずっと手前である。

 海中に生息する筈の魚が陸に直立し、陸地に立つはずの人が海上に浮いているということだろうか。まさしく不条理である光景と言わねばならない。
 球体(真理)と人物、そして魚の大きさの比較を限定できない。人物を基準にしても距離を考慮すると正しい判定は難しい。

 この関係性を以て『同族意識』と名付けている。魚と人物は生物という性質を共有しているが、同族/Familyという概念では括れない。(というのは単に観念に過ぎないのか…)しかも魚は、魚の生息における常態ではない。
 全く大きな分類、世界(たとえば地球)を丸ごとFamilyとしてしまえば、その結論に行き着くかもしれない。

 矛盾や不条理の暴力的な肯定、総ての否定的条件を超える精神(イメージ)の領域においては、究極、有り得ない世界の展開を共有する約束こそが『同族意識』である。


(写真は国立新美術館『マグリット』展・図録より)


『どんぐりと山猫』25。

2017-10-30 06:39:33 | 宮沢賢治

一郎は気味が悪かつたのですが、なるべく落ちついてたづねました。
「あなたは山猫をしりませんか。」
 するとその男は、横眼で一郎の顔を見て、口をまげてにやつとわらつて言いました。


☆逸(隠れている)糧(物事を養い育て支えるのに必要なもの)の祈りは、魅(人の心を惹きつける)。
 和(争いを治める)絡(筋道)がある。
 太陽は平(平等)であるという談(はなし)の応えである。
 逸(隠れた)糧(物事を養い育て支えるのに必要なもの)の願い(信仰)が現れる講(話)は、幻である。


『城』2797。

2017-10-30 06:26:15 | カフカ覚書

 それから、この家から出るのにもうひとつ出口はないかとたずねた。中庭を通っていく出口があった。ただ、隣家の庭の垣根を超えて、庭を通りぬけないと、道路に出られないということだった。Kは、そうしようとおもった。


☆この一族から出るのに第二の出口はないかとたずねた。ハロー(死の入口)を通る終わりはないが、小舟との結びつきを制御し、この結びつきを通り抜け、罰を受け入れる。Kはそうしようとおもった。