続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)縁(えにし)とも。

2020-10-13 07:04:36 | 飯島晴子

   縁(えにし)ともごまだら天牛(かみきり)髭まはす

 縁(えにし)とも、全く髭の先まで《ごまだら》である天牛、写生句である。

 縁ともごまだら(胡麻斑)はエン・ゴ・マ・ハンと読んで、縁、語、摩、判。
 天牛はテン・ゴと読んで、展、後。
 髭まわす(髭廻)はシ・カイと読んで、試、解。
☆縁(つながりのある)語(言葉)に摩(せまる)。 
 判(可否を定めると)展(広がる)後の試みが解かる。

 縁ともごまだら(胡麻班)はエン・コ・マ・ハンと読んで、艶、娘、魔、伴。
 天牛はテン・ゴと読んで、展、後。
 髭まわす(髭廻す)はシ・カイと読んで、視、回。
☆艶(色っぽい)娘は魔(人を惑わせる)。
 伴(つれ)は展(返りみ)後(うしろ)を視る、回ってまでも。


R.M『旅人』②

2020-10-13 06:42:33 | 美術ノート

 ライオンの下のものは何だろう、軟体動物(蛇とか深海魚のような)、鏡や新聞、お金でも入ってそうな袋も見える…つまり生きるのに必要な類、球体の裏側にも。
 普通の旅人が持てる物ではない。人生そのものが旅だといい、中空を浮遊している。俯瞰というか、世界を客観視する旅人であるが、見えるのは波静かな海面ばかり。旅人に仲間はいない、人の煩雑さから逃れる世界観は着地点を持たない。
 浮遊、重力のない世界。地上の律(物理的条件)を離れた精神界の旅人である。

 室内にいることの多かったというマグリットの秘かな希望、自身は地上をはるか眼下に眺め渡していたのかもしれない。逆に言えば、見られること、直視されることを回避した信条だったのに違いない。
 マグリットの心的自画像である。


 写真は『マグリット』展・図録より


『注文の多い料理店』53.

2020-10-13 06:29:42 | 宮沢賢治

 奥の方にはまだ一枚扉があつて、大きなかぎ穴が二つつき、銀いろのホークとナイフの形が切りだしてあつて、
   「いや、わざわざご苦労です。
    大へん結構にでみました。
    さあさあおなかにおはひりください。」


☆奥(奥深い)法(神仏の教え)が逸(隠れている)。
 毎(そのたびに)秘(人に見せないように隠している)他意と結(むすびつく)字がある。
 吟(くちずさむ)恵(愛しみ)の済(救い)、句(言葉)を弄(思いのままにする)。
 題(テーマ)は訣(人と別れる)講(話)である。


『城』3515。

2020-10-13 06:16:08 | カフカ覚書

ただ、もっと効果的な武器を用いてそうすることができたのであれば、フリーダがどんなに狡猾で、あなたがどんなにへまをやったところで、わたしは勝利者のままでおれたことでしょう。


☆もっと強力な方法を使うことができたなら、フリーダが総てに狡猾であっても、あなたがどんなに愚鈍であってもわたしは勝利者のままでいられたでしょう、うまくいったのです。