続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)ぎりぎりまで。

2020-10-30 06:58:00 | 飯島晴子

   ぎりぎりまで青蝉さがす男女かな

 ぎりぎりまで・・・本屋の閉店時刻が迫っているのだろうか、二人は吉川宏志の『青蝉』を探している。傍で見ていてこちらまで胸が熱くなるようなステキなカップルに遇った。

 青蝉はショウ・ゼンと読んで、省、全。
 さがす男女(探男女)はタン・ダン・ニヨウと読んで、担、談、二様。
☆省(かえり見ると)全てに担う談(話)がある。
 二様(二通り)ある。

 青蝉はセイ・センと読んで、凄、選。
 さがす男女(探男女)はタン・ナン・ジョと読んで、潬、難、除。
☆凄(すさまじい)選(多くの中からえらぶこと)を潬(遠慮して)難(わざわい)を除いている。


R.M『前兆』②

2020-10-30 06:28:20 | 美術ノート

 前兆・・・何に対する兆しなのか。
 暗い洞窟から開けた謎の山、鷲が翼を広げた形、白い雪を被っているにも拘らず勢いがある。山岳に融けるような空の色に主張はない。黒(洞窟)と白(異世界)の対比。これより先は全く異なる世界であり、行くことには決意がいるが、帰ることの出来ない巨大な溝(亀裂)がある現場である。

 暗い洞窟(現世)の開口は門であり、異世界は厳然と存在している。間にあるのは深い峡谷、行きて戻れぬ祈り(精神界)は目前にある。
 死の前触れだろうか。
《来てはいけない》と鷲が翼を広げているのだろうか。あるいは迎え入れようと歓待のポーズなのか。
 人は考える、その是非に答えはない。しかし絶対的な答えがあるとしたら無に帰すことかも知れない。帰る場所・・・そこから生まれ、死してそこへ帰る、そことはこのような厳しい場所であったのか、繰り返す問い、答えは厳然とそこに在るのかもしれない。
『前兆』それは、死にいたる門かもしれない。


 写真は『マグリット』展・図録より


『注文の多い料理店』66.

2020-10-30 06:20:42 | 宮沢賢治

 そして猟師のもつてきた団子をたべ、途中で十円だけ山鳥を買つて東京に帰りました。


☆霊(死者の魂)の詞(言葉)を談(話す)。
 詞(言葉)の図りごとを注(書き記す)。
 套(被った)縁(つながり)は、太陽である。
 弔(死者をとむらい)悼(死をいたむ)教(神仏のおしえ)の記である。


『城』3528。

2020-10-30 06:11:58 | カフカ覚書

バルトマイヤーという書記などは、わたしにぞっこん参ってしまって、この鎖とロケットをプレゼントしてくれたほどです。もっとも、あつかましい話ですが、ロケットのなかには、彼の肖像が入れてありました。


☆バルトマイヤーという書記などは夢中になり、この連鎖の取り巻きを尊敬したのは当然のことでした。とは言うものの先祖は、無鉄砲でした。