続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)夕蜘蛛の。

2020-10-25 05:56:32 | 飯島晴子

   夕蜘蛛のはしる白紙も遊山かな

「我が末子が来べき夕なりささがねの蜘蛛の行ひ是夕著しも」(日本書紀)を踏まえており、白紙は何もない、元に戻る意だと思う。
 夕蜘蛛が巣を張っているけど待ち人は現れない、どうも無に帰したようである。気晴らしにどこかに出かけようか・・・。

 夕蜘蛛はユウ・チ・チュウと読んで、誘、質、注。
 はしる白紙(走・白紙)はソウ・ハク・シと読んで、総、駁、詞。
 遊山はユウ・サンと読んで、游、三。
☆誘(まどわす)質(内容)を注(書き記している)。
 総てに駁(混じっている)詞(言葉)の遊びが三つある。

 夕蜘蛛はユウ・チ・チユウと読んで、優、智・知友。
 はしる白紙(走・白紙)は、ソウ・ハク・シと読んで、相、白、姿。
 遊山はユウ・サンと読んで、雄、燦。
☆優しく智(賢い)知友がいる。
 相(ありさま)は白(明るく穢れがない)。
 姿(人の顔形)は雄(勇ましく)燦然(きらきら光るようである)。