10月4日、NY株式市場は、NYダウ30種平均(1.1%)、S&P500種平均(1.2%)、ハイテク株主体のNasdaq総合指数(2.1%)、小型株指数Russell2000(2.1%)全て前日比上昇した。
NYダウは、11,850ドルで取引を終了した。しばし眺めつ、行きつ戻りつしながら、その都度思案げに足踏みしていた投資家心理は一体どうなってしまったのであろうか。
今朝のWSJ紙は、”frothy(泡立っている)“と警戒する見方とNYダウは年末にかけてさらに3~4%値上がりするとの異なる見方を紹介している。
慎重論は米住宅価格の落ち込みが米経済に実質的に影響を及ぼし始めるのはむしろこれからであり、住宅需要不振が足元に迫ってくれば、米景気は個人消費の落ち込みを確認して株価は一気に値下がりするとの見方である。
NY原油先物相場は、一時バレル57.70ドルまで下げたあと、73セント値上がりし、バレル59.1ドルで取引された。このまま下げ続ける保証はなくOPECが減産を決めれば再び反転する。米国経済のかく乱要因として再びマイナスに作用するとの見方の論拠である。
来週から米企業の2006年第三・四半期の企業業績の発表が始まる。それを見定めてからでないと、好調な業績を頼りに上げてきた株価が簡単に足を踏み外してしまう。10月というのは相場が上下に荒れる。警戒しておいたほうがいいとWSJ紙は指摘している。
民間調査機関のISM指標が、8月の56から9月、52.9へ低下した。大方の予測は56.2と横ばいだったが、大きく下げたことを軽く見ては危険である。特にサービス部門での落ち込みが大きいと警鐘を鳴らしているとWSJ紙は慎重な見方を紹介している。
10月4日のNYダウ123ドル高に火をつけたのは何だったのか。米FRB議長、Ben Bernanke氏が、ワシントンDCでの質疑応答の中で、「米住宅市場は、大幅な(substantial)調整のさなかにある」と発言したことが影響したのかもしれないとWSJ紙は指摘している。
この発言を受けて、米FRBは利下げに向けて動き始めると投資家は先読みした。利上げスパイラルで株は下げた。利下げに向けてギアを切り替えれば株式市場から逃げていたお金が集まってくるから株は買いだと読んだのであろう。
小型株、ハイテク株指数もそろい踏みで上げたことも投資家を俄然強気にさせたようだ。吉と出るか凶と出るか。決めるのはあなた自身である。(了)
江嵜企画代表・Ken
NYダウは、11,850ドルで取引を終了した。しばし眺めつ、行きつ戻りつしながら、その都度思案げに足踏みしていた投資家心理は一体どうなってしまったのであろうか。
今朝のWSJ紙は、”frothy(泡立っている)“と警戒する見方とNYダウは年末にかけてさらに3~4%値上がりするとの異なる見方を紹介している。
慎重論は米住宅価格の落ち込みが米経済に実質的に影響を及ぼし始めるのはむしろこれからであり、住宅需要不振が足元に迫ってくれば、米景気は個人消費の落ち込みを確認して株価は一気に値下がりするとの見方である。
NY原油先物相場は、一時バレル57.70ドルまで下げたあと、73セント値上がりし、バレル59.1ドルで取引された。このまま下げ続ける保証はなくOPECが減産を決めれば再び反転する。米国経済のかく乱要因として再びマイナスに作用するとの見方の論拠である。
来週から米企業の2006年第三・四半期の企業業績の発表が始まる。それを見定めてからでないと、好調な業績を頼りに上げてきた株価が簡単に足を踏み外してしまう。10月というのは相場が上下に荒れる。警戒しておいたほうがいいとWSJ紙は指摘している。
民間調査機関のISM指標が、8月の56から9月、52.9へ低下した。大方の予測は56.2と横ばいだったが、大きく下げたことを軽く見ては危険である。特にサービス部門での落ち込みが大きいと警鐘を鳴らしているとWSJ紙は慎重な見方を紹介している。
10月4日のNYダウ123ドル高に火をつけたのは何だったのか。米FRB議長、Ben Bernanke氏が、ワシントンDCでの質疑応答の中で、「米住宅市場は、大幅な(substantial)調整のさなかにある」と発言したことが影響したのかもしれないとWSJ紙は指摘している。
この発言を受けて、米FRBは利下げに向けて動き始めると投資家は先読みした。利上げスパイラルで株は下げた。利下げに向けてギアを切り替えれば株式市場から逃げていたお金が集まってくるから株は買いだと読んだのであろう。
小型株、ハイテク株指数もそろい踏みで上げたことも投資家を俄然強気にさせたようだ。吉と出るか凶と出るか。決めるのはあなた自身である。(了)
江嵜企画代表・Ken