ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

休みなく続く中国の原油輸入ー学校で教えてくれない経済学

2006-10-31 17:50:32 | 経済学
2006年9月度の中国海関統計によると、ディーゼル油の輸入が、季節要因として農漁業業者向けに4.7万トン、前年同月比99%増加した。軽油の輸入は、10月に始まる国慶節需要と中国富裕層の海外旅行が増加したことから前年同月比80%増の58万トンに達した。

北朝鮮経済制裁の動きが進む中で、中国の貿易統計は注目の度を高めている。北朝鮮空軍向け燃料用としてガソリン、ジェツト燃料が3倍以上になったとWSJ紙は紹介している。

9月の中国の燃料用油の輸入が約20%増加、日量換算57万バレルを記録したが、これは中国国内の品不足の中で輸入単価がトン760ドルへ値下がりしたことと原油の輸入関税が、10月から3~6%から0~3%へ引き下げられることから駆け込み輸入による増加であるとWSJ紙は説明している。

中国の9月の原油輸入は、前年同月比20%増加、1,300万トン、日量換算329万バレルに達した。これは中国屋内需要の増加と国家戦略備蓄を原油値下がりを好機と見て積極的に輸入を増やしたためとWSJ紙は解説している。

中国の2006年7~9月のGDP伸び率は2006年4~6月の11.3%増から10.4%へ小幅低下したが二桁増加が続いている。原油および同製品の中国の積極的な輸入状況から見れば、中国の経済活動は衰えを見せていないことを裏付けているようだ。

10月30日のNY原油先物相場は米国内の原油在庫が増加したことを材料に売られ4%以上値下がりした。石油専門家の間では、暖冬が続き、米国の原油在庫が増加すれば、原油先物相場はバレル55ドル近辺まで値下がりすると弱気を流している。

ただ、世界のお金は現在どちらかといえば商品から株・債券への流れが優勢になっているようだ。気まぐれなお金が世界の原油需給の実像にマスクをかけているかもしれない。

相場の世界では下げ相場に逆らうと命取りになるとよく言われる。原油の現在の状態はまさにその渦中にある。タナボタで手に入れた原油高騰であるが、ひとたび下げ足を早めると世界の原油供給の25%を占めるOPECの緊急減産をもってしても難産している。

余りに急激な値下がりは需要が続く限り反動高を招くことはよくある話である。中国の原油および石油製品に対する止まるところを知らない旺盛な需要を改めて見せつけられると、このまま原油相場がずるずる値下がりを続けると高をくくることは危険かもしれない。

たかが相場されど相場。原油相場の動きにも細心の注意を払うことが求められる。(了)

江嵜企画代表・Ken


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はらのなかのはらっぱで

2006-10-31 10:20:47 | 情報や案内及び雑談
きゃはははは、 九州国立博物館 はイキですねー。
こんなのを作ったり



待合室に置いていたら、子どもも大人もニギニギして遊んでいます。(^-^) 


こんな本(新刊)を出したり、



きゅーはくの絵本④針聞書(はりききがき) ―はらのなかのはらっぱで―
フレーベル館・刊
文/アーサー・ビナード 監修/長野仁


子どものに食べさす物で悩む人にもいいと思う。

「ほーら!ちゃんとご飯をたべないと、こんな虫が出てくるぞー!ワッ!」

なんちゃって。


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NY原油58ドルでNYダウもみ合いー学校で教えてくれない経済学

2006-10-31 08:06:01 | 経済学
週明けのNY原油先物市場では、暖冬による暖房用油在庫増とサウジアラビアの原油積出港爆破懸念の後退を材料に大きく売られバレル58.42ドルで取引された。ただ、NY株式市場は先週末発表された予想外に悪い米GDP統計が尾を引いて原油安にも関わらずもみ合い状態となり先週末比3ドル安の12,086ドルで取引を終了した。

お金がどこに流れるかで相場は上がりも下がりもする。NY株式市場に集まっていた水鳥が米GDPの7~9月のデータが1.6%増にとどまったが、それが米住宅需要の17%減という予想外の落ち込みが原因と改めて認識したのであろう。肝を冷やして逃げた結果である。

一方、NY金先物市場ではこの日オンス6ドル上げ607ドルで取引された。原油が下げても金が上がる現象は、クリスマスシーズンを控えて金需要が増えるとの思惑が背景にあると今朝のWSJ紙は説明している。銀、プラチナも金相場につれ高している。

水は高きからから低きに流れる。水の抵抗に逆らって駆け上ろうとすると失うエネルギーは莫大だ。風の抵抗に逆らう場合も同じである。特に下げ相場には自然の流れに身を任すとよく言われるが、水鳥の生態から見てこれほど理にかなった姿はないかもしれない。

水鳥は本来渡り鳥である。繁殖という子孫繁栄の神の摂理を忠実に守りながら季節の変わり目に北から南へ、そして大きな仕事を終えれば再び南から北へ、餌場を頼りに、何万キロを往来している。金(餌)の切れ目は縁(子孫)の切れ目とDNAは正直だ。

今朝のWSJ紙は原油相場のこのところの不安定な動きはマーケットに高所恐怖症が出て来ているからだと解説している。NYダウも12,000ドルの新高値を更新して、目先目標達成感が出てもおかしくない。水鳥も原油相場の底値探しの旅に出たと思うと分かり易い。

OPECは先日開いた緊急総会で、11月から日量120万バレルの減産を始めると発表した。相場の展開次第では、12月に再度臨時総会を開くことも決めている。相場の先行きに対するOPECの自信のなさを正直に現しているようで興味深い。

原油相場は2年近く前にはバレル40ドル台だった。それ以前の10数年は20ドル以下で低迷していた。それが地政学的リスクをテコに77ドルまで急騰したが、60ドル割れへの急落であわてた。虎の子の原油相場を60ドルで歯止めしたいが下げ相場の流れは止めにくい。

世界景気を決める米国経済は住宅需要に懸念材料を残している。しかし、米GDPの60%を占める個人消費は原油相場が握っているとの見方は専門家にも多い。米FRBも住宅需要の落ち込みは心配だが、原油相場の落ち着きは利下げのためにも歓迎に違いない。(了)

江嵜企画代表・Ken


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