エコール・ド・パリ展が兵庫県立美術館(078-262-0901) で
(12月17日まで)開かれているので出かけた。油彩画中心に彫刻、
水彩、デッサンなど25作家80点が展示されている。
お目当ては当展覧会ポスターにも使われている画家
モリディリアーニの絵をみることだった。
エコール・ド・パリ(パリ派)とは20世紀前半パリに集まった
モディリアーニ(イタリアから)、シャガール(ロシアから)、
藤田嗣治(日本から)ら一群の画家のことを指す。
出口そばに映写室があり50分物の長編
ビデオ映画「モディリアーニの生涯、作品
そして運命」を上映していた。
フランスの映画だが字幕スーパーがついておりモリディアーニの
エピソードをゆかりの人とのインタービューを通して
丹念に集めていた。そのなかに1歳2ヶ月で母親の後追い自殺の
ために孤児となった一粒だねの娘さんも登場する。
モリディアーニとゆかりのある人の言葉を
一部だがメモした。
「肖像画を描いてはすぐにくれてやっていました」
「本当に描くのが早いんです。一秒ぐらいで顔が出来た」
「この作品をだめにしたいなら続けるよ」
「彼の苦悩は作品にでていない」
「彼のデッサンは実に正確だった」
「すごい美男でした」
「父くらいの男はイタリアにはどこにでもいます」
「彼は女性がとにかく好きだった」
「ヌードの中のヌード」
「酒の飲み方が普通と違っていた」
「全てが死の恐怖を和らげるためだった」
「彼は酔ってる時が普通の状態だった」
ポスターに使われた絵は「扇を持つ女」で
絵のモデルのルニア・チェホフスカさんは
彼に描かれるたびごとに若くなっていったように
思うと感想を述べていた。
モディリアーニはモデルを虜にしたようだ。
ただ、なぜか今回の展覧会にはモディリアーニの描いた
ヌードの絵は出ていなかった。
まさかと思うがみだりに国外に作品を出せないのであろうか。
映写室に一人の着物姿のご婦人が熱心にビデオ映画を
見ておられたところをスケッチした。ご婦人と
ふたことみこと言葉をかわしただけだったが、
とにかくモディリアーニの絵が好きなのだそうだ。
美術の秋全開である。オルセー美術館展とエコール・ド・
パリ展が神戸で同時開催されているが、特に神戸市民に
とっては誠に幸せなことだ。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)
(12月17日まで)開かれているので出かけた。油彩画中心に彫刻、
水彩、デッサンなど25作家80点が展示されている。
お目当ては当展覧会ポスターにも使われている画家
モリディリアーニの絵をみることだった。
エコール・ド・パリ(パリ派)とは20世紀前半パリに集まった
モディリアーニ(イタリアから)、シャガール(ロシアから)、
藤田嗣治(日本から)ら一群の画家のことを指す。
出口そばに映写室があり50分物の長編
ビデオ映画「モディリアーニの生涯、作品
そして運命」を上映していた。
フランスの映画だが字幕スーパーがついておりモリディアーニの
エピソードをゆかりの人とのインタービューを通して
丹念に集めていた。そのなかに1歳2ヶ月で母親の後追い自殺の
ために孤児となった一粒だねの娘さんも登場する。
モリディアーニとゆかりのある人の言葉を
一部だがメモした。
「肖像画を描いてはすぐにくれてやっていました」
「本当に描くのが早いんです。一秒ぐらいで顔が出来た」
「この作品をだめにしたいなら続けるよ」
「彼の苦悩は作品にでていない」
「彼のデッサンは実に正確だった」
「すごい美男でした」
「父くらいの男はイタリアにはどこにでもいます」
「彼は女性がとにかく好きだった」
「ヌードの中のヌード」
「酒の飲み方が普通と違っていた」
「全てが死の恐怖を和らげるためだった」
「彼は酔ってる時が普通の状態だった」
ポスターに使われた絵は「扇を持つ女」で
絵のモデルのルニア・チェホフスカさんは
彼に描かれるたびごとに若くなっていったように
思うと感想を述べていた。
モディリアーニはモデルを虜にしたようだ。
ただ、なぜか今回の展覧会にはモディリアーニの描いた
ヌードの絵は出ていなかった。
まさかと思うがみだりに国外に作品を出せないのであろうか。
映写室に一人の着物姿のご婦人が熱心にビデオ映画を
見ておられたところをスケッチした。ご婦人と
ふたことみこと言葉をかわしただけだったが、
とにかくモディリアーニの絵が好きなのだそうだ。
美術の秋全開である。オルセー美術館展とエコール・ド・
パリ展が神戸で同時開催されているが、特に神戸市民に
とっては誠に幸せなことだ。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)