阪神タイガース、対ヤクルト3連戦が神宮球場ではじまった。
ところがテレビの放送がない。やむなくらラジオで試合の経過を
追うはめとなった。
テレビ画面では中日ー広島戦を観戦した。中日が3点先行してとどめは
ウッヅの3ランで6-0である。これで中日の勝ちが決まった。
一方の阪神はなかなか点がはいらない。6回表めぐってきたチャンスに
浜中タイムリーで1点、矢野の2点タイムリーがでて、今までの
重苦しい空気がうそのようにヤクルト石川を引き摺り下ろした。
これでも安心できないのが今のタイガースである。
中日の方は2点追加して勝利を決定的にした。
9回表藤本がヒット、井川が二塁に送ってお膳立ては出来た。ところが
赤星は凡退。しかしもう一枚関本が残っていた。ラジオだから見えないが
綺麗にライト前に打って4-0となった。最後のバッター、ヤクルト・リグスを
150キロのボールで空を切らせてゲームは終わった。
前の甲子園の広島戦で井川は涙を流した。球場で見ていて
マウンドから毎回走ってベンチに帰った姿が印象的だった。
この日本来なら井川がヒーローのはずだった。
ところが井川がなかなか出てこない。友人はアイシングだといっていたが。
事実かどうか定かでないが、井川は涙で出るどころではなかったと翌日の
スポーツ紙に書いてあった。
今朝の読売新聞によれば、この試合の井川は終始笑顔だったと書かれていた。
マウンドにもいつもどおりゆっくり歩いていたそうだ。
井川のヒーローインタービューが聞こえてきた。
「矢野さんのお蔭です。」
「きょうはベストでした」
「ほんとうに感謝の気持ちで一杯です」
「全てに全力で尽くします」
それぞれアナウンサーの質問に対する答えである。
井川の言葉を聞き漏らすまいと必死に紙切れにメモした。
中日が勝ってマジックは6となった。中日が負けない限り、数字的には
阪神優勝は厳しい。しかし、昨晩の井川の言葉がタイガースの一人ひとりに
浸み込めば夢もあながち夢でなくなるかもしれない。
たかが野球というなかれ、されど野球である。読売新聞は関西版のせいか
ジャイアンツの勝利をさしおいて、井川の勝利をスポーツ欄上段に写真入りで
大きく掲載した。
一人の青年が苦しみぬいていたようだ。井川は一人でもがき苦しんでいた
という話もある。それが先の広島戦完投で涙した。
藤川が涙して阪神タイガースの連勝が始まった。井川の涙で優勝への熱い想いを
実現してほしい。そしてタイガースファンに元気を与えてほしい。
読売新聞の写真を見ながらスケッチした。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)
ところがテレビの放送がない。やむなくらラジオで試合の経過を
追うはめとなった。
テレビ画面では中日ー広島戦を観戦した。中日が3点先行してとどめは
ウッヅの3ランで6-0である。これで中日の勝ちが決まった。
一方の阪神はなかなか点がはいらない。6回表めぐってきたチャンスに
浜中タイムリーで1点、矢野の2点タイムリーがでて、今までの
重苦しい空気がうそのようにヤクルト石川を引き摺り下ろした。
これでも安心できないのが今のタイガースである。
中日の方は2点追加して勝利を決定的にした。
9回表藤本がヒット、井川が二塁に送ってお膳立ては出来た。ところが
赤星は凡退。しかしもう一枚関本が残っていた。ラジオだから見えないが
綺麗にライト前に打って4-0となった。最後のバッター、ヤクルト・リグスを
150キロのボールで空を切らせてゲームは終わった。
前の甲子園の広島戦で井川は涙を流した。球場で見ていて
マウンドから毎回走ってベンチに帰った姿が印象的だった。
この日本来なら井川がヒーローのはずだった。
ところが井川がなかなか出てこない。友人はアイシングだといっていたが。
事実かどうか定かでないが、井川は涙で出るどころではなかったと翌日の
スポーツ紙に書いてあった。
今朝の読売新聞によれば、この試合の井川は終始笑顔だったと書かれていた。
マウンドにもいつもどおりゆっくり歩いていたそうだ。
井川のヒーローインタービューが聞こえてきた。
「矢野さんのお蔭です。」
「きょうはベストでした」
「ほんとうに感謝の気持ちで一杯です」
「全てに全力で尽くします」
それぞれアナウンサーの質問に対する答えである。
井川の言葉を聞き漏らすまいと必死に紙切れにメモした。
中日が勝ってマジックは6となった。中日が負けない限り、数字的には
阪神優勝は厳しい。しかし、昨晩の井川の言葉がタイガースの一人ひとりに
浸み込めば夢もあながち夢でなくなるかもしれない。
たかが野球というなかれ、されど野球である。読売新聞は関西版のせいか
ジャイアンツの勝利をさしおいて、井川の勝利をスポーツ欄上段に写真入りで
大きく掲載した。
一人の青年が苦しみぬいていたようだ。井川は一人でもがき苦しんでいた
という話もある。それが先の広島戦完投で涙した。
藤川が涙して阪神タイガースの連勝が始まった。井川の涙で優勝への熱い想いを
実現してほしい。そしてタイガースファンに元気を与えてほしい。
読売新聞の写真を見ながらスケッチした。(了)
Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3 C0071 1905E
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)