塩分排出妨げ、高血圧起こす仕組み発見 新薬に期待(朝日新聞) - goo ニュース
2007年5月9日(水)13:12
日本人に多い塩分のとり過ぎによる高血圧が起こる新たな仕組みを、東京医科歯科大の内田信一・准教授(腎臓内科)らのグループがマウスを使った研究で明らかにした。新しい治療薬の開発も期待できる成果で、米科学誌セル・メタボリズム5月号に発表した。
高血圧は複数の要因が重なって起きることが多く、原因ははっきりしない場合が多い。そんな中で、偽性低アルドステロン症2型という遺伝性の高血圧の場合、塩分を尿に排出する機能の異常が原因とされ、関係する遺伝子もほぼ特定されている。しかし、具体的な仕組みはよくわかっていなかった。
内田さんらは、遺伝子操作でこの病気を起こしたマウスを詳しく調べたところ、腎臓にあるたんぱく質が活性化され、尿の元になる液体から塩分を過剰に再吸収し、排出を妨げていた。その結果、体液が増えて高血圧が引き起こされていることがわかったという。
体が血圧を調整する仕組みとしてはレニン・アンジオテンシン系が知られ、今の降圧剤はこれに働きかけるものが多い。偽性低アルドステロン症2型自体の患者数は少ないが、今回わかった塩分と高血圧の関係は多くの高血圧患者にかかわると考えられる。内田さんは「レニン・アンジオテンシン系とは別の仕組みなので、全く新しい降圧剤の開発につながる可能性がある」と話している。
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塩分を尿に排泄する機能の異常が原因という説明は分りやすい。
「高血圧には減塩」というのが常識のように考えている医師も多いものですが、実際に塩分を控えて良くなる人と、他に異常が発生する人がいる。
また、鍼灸治療などで血圧の下がる人もいるのですが、それは鍼灸が臓器のコントロールをするからで、仮に腎機能が低下して、塩分を尿に排泄できない人ならば、鍼灸で腎機能上げれば血圧は下がることになる。
この研究は鍼灸の分野でも興味の持てる方向に向きそうですねぇ。
2007年5月9日(水)13:12
日本人に多い塩分のとり過ぎによる高血圧が起こる新たな仕組みを、東京医科歯科大の内田信一・准教授(腎臓内科)らのグループがマウスを使った研究で明らかにした。新しい治療薬の開発も期待できる成果で、米科学誌セル・メタボリズム5月号に発表した。
高血圧は複数の要因が重なって起きることが多く、原因ははっきりしない場合が多い。そんな中で、偽性低アルドステロン症2型という遺伝性の高血圧の場合、塩分を尿に排出する機能の異常が原因とされ、関係する遺伝子もほぼ特定されている。しかし、具体的な仕組みはよくわかっていなかった。
内田さんらは、遺伝子操作でこの病気を起こしたマウスを詳しく調べたところ、腎臓にあるたんぱく質が活性化され、尿の元になる液体から塩分を過剰に再吸収し、排出を妨げていた。その結果、体液が増えて高血圧が引き起こされていることがわかったという。
体が血圧を調整する仕組みとしてはレニン・アンジオテンシン系が知られ、今の降圧剤はこれに働きかけるものが多い。偽性低アルドステロン症2型自体の患者数は少ないが、今回わかった塩分と高血圧の関係は多くの高血圧患者にかかわると考えられる。内田さんは「レニン・アンジオテンシン系とは別の仕組みなので、全く新しい降圧剤の開発につながる可能性がある」と話している。
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塩分を尿に排泄する機能の異常が原因という説明は分りやすい。
「高血圧には減塩」というのが常識のように考えている医師も多いものですが、実際に塩分を控えて良くなる人と、他に異常が発生する人がいる。
また、鍼灸治療などで血圧の下がる人もいるのですが、それは鍼灸が臓器のコントロールをするからで、仮に腎機能が低下して、塩分を尿に排泄できない人ならば、鍼灸で腎機能上げれば血圧は下がることになる。
この研究は鍼灸の分野でも興味の持てる方向に向きそうですねぇ。