人のからだは、血管が詰まったり、細くなったり、極端なケースでは、ぼろぼろになっていたりすると、それぞれの臓器に様々な障害が出来、病気になる。
経済の世界で言えば、血液はお金である。お金がからだの隅々まで、潤沢に行き渡っておれば健康を維持できる。金回りが悪くなると必ず病気になる。むつかしく議論している、昨今問題になっているサブプライムローン問題も、その一例にすぎない。
米FRBのバーナンキさんは、ようやく、事の重大さに気付いたようだ。問題銀行に輸血する一方、矢つぎ早の利下げで、何とか米国経済のリセッション入りを食い止めようと動き始めた。米国におんぶにだっこの国が多いから、なんとか米国で病気を食い止めて欲しい。
2月4日、NY株式市場は、米国の銀行、特にクレジット会社の格付下げを発表したことを嫌気して、値を下げ、前日比108ドル安、12,635ドルで取引を終了した。日本の株式市場は、外人投資家におんぶにダッコの典型だから、値下がりが予測される。
NY外国為替市場では、ドル売りの流れから、ユーロが買い戻され、1ユーロ=1.4825ドルで取引された。ドイツでは8%賃上げ目指して、ストライキが始まった。エネルギー、食料高騰が背景にある。ECB(欧州中央銀行)は、景気よりもインフレ対策を優先して、政策金利4.0%を変更する気配はない。
3.0%まで一気に下げた米国は、今週末東京で開かれる、7ヶ国中央銀行総裁、金融担当大臣の会合で、協調利下げを迫るとの観測が出ている。日本は、0.5%の深海魚である。ただ、日本は、自分の意思で生きていない生き物だから、政府・日銀は、信用できない。
NY原油市場では、ナイジェリアでの暴動を材料に、WTI相場は、バレル1.06ドル上げ、90.02ドルで取引された。イラク国境でトルコ軍とクルド武装勢力と衝突も買い材料に使われたと今朝の」WSJ紙は報じた。このところの原油相場は、なにかと理屈をつけては、80ドル台に下がると、値を戻す傾向が強い。
NY商品取引所では、パラジウムが金、プラチナ上昇で割り安として買われ、週末比5.7%急騰,オンス417ドルで取引された。サブプライムローン問題の混迷が続けば、株安が続く。その結果、投機資金がどうしても商品市場に流れるのであろう。
今の日本は自分の意思で生きている人が少なくなった。昨今の冷凍餃子事件が教えている。生協は2年前,鳥インフルエンザで頭を下げた。今回は冷凍餃子だ。発覚すれば揃って頭を下げる。嵐が通り過ぎるまで待つ。日本人はすぐに忘れる。その繰り返しである。(了)
経済の世界で言えば、血液はお金である。お金がからだの隅々まで、潤沢に行き渡っておれば健康を維持できる。金回りが悪くなると必ず病気になる。むつかしく議論している、昨今問題になっているサブプライムローン問題も、その一例にすぎない。
米FRBのバーナンキさんは、ようやく、事の重大さに気付いたようだ。問題銀行に輸血する一方、矢つぎ早の利下げで、何とか米国経済のリセッション入りを食い止めようと動き始めた。米国におんぶにだっこの国が多いから、なんとか米国で病気を食い止めて欲しい。
2月4日、NY株式市場は、米国の銀行、特にクレジット会社の格付下げを発表したことを嫌気して、値を下げ、前日比108ドル安、12,635ドルで取引を終了した。日本の株式市場は、外人投資家におんぶにダッコの典型だから、値下がりが予測される。
NY外国為替市場では、ドル売りの流れから、ユーロが買い戻され、1ユーロ=1.4825ドルで取引された。ドイツでは8%賃上げ目指して、ストライキが始まった。エネルギー、食料高騰が背景にある。ECB(欧州中央銀行)は、景気よりもインフレ対策を優先して、政策金利4.0%を変更する気配はない。
3.0%まで一気に下げた米国は、今週末東京で開かれる、7ヶ国中央銀行総裁、金融担当大臣の会合で、協調利下げを迫るとの観測が出ている。日本は、0.5%の深海魚である。ただ、日本は、自分の意思で生きていない生き物だから、政府・日銀は、信用できない。
NY原油市場では、ナイジェリアでの暴動を材料に、WTI相場は、バレル1.06ドル上げ、90.02ドルで取引された。イラク国境でトルコ軍とクルド武装勢力と衝突も買い材料に使われたと今朝の」WSJ紙は報じた。このところの原油相場は、なにかと理屈をつけては、80ドル台に下がると、値を戻す傾向が強い。
NY商品取引所では、パラジウムが金、プラチナ上昇で割り安として買われ、週末比5.7%急騰,オンス417ドルで取引された。サブプライムローン問題の混迷が続けば、株安が続く。その結果、投機資金がどうしても商品市場に流れるのであろう。
今の日本は自分の意思で生きている人が少なくなった。昨今の冷凍餃子事件が教えている。生協は2年前,鳥インフルエンザで頭を下げた。今回は冷凍餃子だ。発覚すれば揃って頭を下げる。嵐が通り過ぎるまで待つ。日本人はすぐに忘れる。その繰り返しである。(了)