ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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1月米小売0.3%増好感、ドル108円、NYダウ178ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2008-02-14 20:17:45 | 経済学
NY外国為替市場で、ドルが対円で買われ、1ドル=108.15円前後で取引された。ドルは、対ユーロでも一時、買われたが、1ユーロ=1.4582ドル前後の小動きに終始した。

 この日の為替市場では、米商務省が、08年1月の米小売高が、前月比0.3%増加したと発表後、低金利の円を買い、利回りの高い通貨を買う、円借りキャリートレードが活発で、ドル買いにドライブをかけたと、今朝のWSJ紙は解説している。

 NYダウが、米送りが増加したことを受けて値上がりし、前日比1.5%高、178ドル上げて、12,552ドルで取引を終了したことも、円キャリートレードを刺激した。

 このところの円ドル相場の傾向を見れば、NYダウが上がれば、円を売り、ドルを買う。結果、ドル高・円安に動き易い。逆に、NYダウが下がれば、ドルを売り、円を買うから、ドル安・円高となるパターンが定着している。

 日本では、庶民レベルでも、現在の預貯金金利が異常に低いことに、麻痺している。いや、諦めている。ところが、米国が3.0%に利下げしても十分利ざやを稼ぐ金利差がある。リターン確保に向けて、瞬時の取引に命を掛けている、資産運用担当者を責められない。

 NY原油(WTI)先物相場は、バレル49セント高、93.27ドルで取引された。EIA(米エネルギー情報省)が発表した、直近の米原油在庫が、5週連続で増加したが、アナリストの予測以下だったことを好感して相場を下支えした。

 パリに本部を置くIEA(国際エネルギー機関≫は、08年の世界の原油需要は、米国景気減速から、1月の日量198万バレル増を170万バレル増へ下方修正した。これは相場の先行きには悪材料である。

 ところが、現実の原油相場は底堅く推移している。これは、ヴェネズエラが、エクソンがらみで、米国向けの原油輸出を停止したこととナイジエリア油田(シエル石油)でのストライキスを供給不安材料に利用したことが影響している。

 読売新聞関西版、投書欄(2月14日付け朝刊)に、74歳、無職男性の意見として、「過度の投機へ対策を急げ)のタイトルで、「節度のない巨額の投機マネーを市場任せにして、なぜ暴走させたままにしておくのか」と書いていた。

 日本では、一年間、お金を預けていても、手取りで金利は0.1%もつかない。異常な低金利が、世界的な金余りの中、為替市場のひとつのかく乱要因になっていることに、なぜ目を向けないのか。不思議である。(了)

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