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新ゴールドラッシュは続くのか、NYダウは、207ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2008-02-01 08:48:50 | 経済学
 日本では、毎日のように、中国産餃子による被害が大々的に報じられている。ところが、1月31日、ウオールストリート・ジャーナル(WSJ)紙の一面トップは、新たなゴールドラッシュが進んでいるとの書き出しで、今、なぜ、金相場なのかと、詳細に報じている。

 テロ、戦争、米国の威信低下、住宅バブル崩壊、中国インドの大躍進で、楽観的人生観に陰りがでてきた。金相場の急騰は、住宅問題の広がりを受けて、歴史的に見て、信頼の岩床であった、米国の金融システムと米ドルに対する人々の信頼が崩壊したことの反映であるとE.S.Browing記者は書いた。

 520億ドル(5兆5000億円)を資産運用する、NY機関投資家、Bessemer Trust,チーフ、
Marc Stern氏は、「金はポリシーを持たない。金は輪転機を回し、価値を下げることを余儀なくされる中央銀行を持たない。金はペーパーマネーを製造する機械を持たない。金は保険である。」と話したと記事は紹介した。

 8月17日、支払い能力の低い顧客を相手とする住宅ローン会社が債務不履行に陥った日に、金相場は上がり始めた。この日、米FRBは、金利を維持することを止めると信号を送ったと一部の投資家は正しく認識していた。

 「ダンとマイクと僕は、その日集まった。そして、フェッド(米FRB)が方針をはっきり変えたと言ったんだよ。」と年金資産を3人で630億ドル(6兆7,000億円)運用するひとりのCaldwell氏はその日のことを思い出して話している。

 ただ、Caldwell氏は、米FRBの方針転換のみをシグナルとしていない。クレデットカード業界がトラブルに巻き込まれていたこと、開発途上国の躍進、ドル相場の重荷となる米国の政府及び個人の負債増加、中国、ロシア、UAEのドル離れも金相場急騰の背景として指摘している。

 金相場をつや消しにするものは何か。Caldwell氏は、「金相場にとって、短期的に見て、最大の脅威は、主要国の中央銀行による協調利下げである。協調利下げは、米ドルを助ける。ドル救済は金相場に被害を与えることになる。」と話したとBrowing記者はむすびで紹介した。1月31日、NYダウは、利下げ期待から、金融不安を無視して、207ドル上昇した。

 ところで、日本では新聞記事に限らない。異を唱えると潰される。人にはいろいろな見方があることも報道して欲しい。日本では皆が飛び込めば、飛び込む。これでは、様々な人種がいて、それぞれが異なった見方をする世の中では、生きていけないだろう。自分の意思で行動する子供を暖かく見守る、大人の国に、日本も育って欲しいと思う次第である。(了)

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