ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

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「モノライン」企業格付け維持好感、NYダウ183ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2008-02-26 11:14:46 | 経済学
 経済も病気と同じで、気持ちの持ち方次第で、極論すれば,良くも悪くもなることが多い。株式市場のように、相場の世界では、特に心理的な影響で、相場が大きく上下にぶれる。

今回のサブプライムローン問題では、病気の原因が何で、被害が何処まで拡大するか、それが何時まで続くのかがはっきりしなかった。そのため、不安心理が増幅して、患者だけでなく家族や周りの人間まで巻き込んで、株式市場を必要以上に混乱させた。

週明け、2月25日のNY株式市場では、救済の手を差し延べられた、俗に「モノライン」と呼ばれる、金融保証会社大手のアムバック(AmbacFinancial)とMBIA2社が、米格付け会社のスタンダード&プアーズによって、信用力トップとの「お墨付き」をもらったことを好感して、183ドル高、12,570ドルで取引を終了した。

相場の世界では、鳥や動物の行動パーターンと共通点が多い。猟師は獣道(けものみち)で待ちかまえて、獲物をズドーンとやる。動物は、人間と違い極めて警戒心が強いが、必ず、水やえさを求めてやってくる。逆に、えさや水がなくなればその場を即離れる。餌や水がいただけるとなると、必ず戻ってくる。動物は理屈をこねない。素直だから、実に分かり易い。

米国の住宅問題はいまだ本復していいない。米不動産協会は、2月25日、1月の米中古販売高が、0.4%減、住宅価格は4.6%値下がりしたと発表した。「検査結果」データは当然、患者や家族の耳にも入る。今回のサブプライムローン問題の元凶である、住宅市場の「症状」は改善していない。むしろ悪くなっている。にもかかわらず、NYダウは、「モノライン」会社に関する朗報をよりどころに反発した。餌場に鳥や動物が戻り始めたようだ。

たかが相場、されど相場である。日本郵便が日本生命と提携したことは、いずれ起こるであろう、何かに備えた動きであろう。運用に事欠いて、サブプライムローン問題に巻き込まれている金融機関が、この先、日本でも、表に出てくるだろう。日本では、「殿、ご内密に」とまず来る。隠蔽体質が日本人の骨の髄まで浸透している。体質ほど厄介な代物はない。

日本人は、まず隠す。問題が表沙汰になってから初めて騒ぐ。さらに言えば、自分だけは病気にならないと思っている。命には限りがあるということにも思いを致さない。万事他人事と思っている。病気になって初めて慌てる。それを繰りかえしているひとが結構多い。

イージス艦は、「衝突12分前に漁船(清徳丸)を発見した」という情報を隠していたという話が表に出てきた。「漁船が避けてくれると思っていた」という「見張り」隊員の話も出てきている。「軍の機密」も大事だが、これほど国民を愚弄し、見下げた話もない。中国餃子事件も同じで、国任せ、他人任せでは、命が持たなくなったことを教えている。(了)

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