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バーナンキ発言、米GDP嫌気、ドル対ユーロで最安値更新(学校で教えてくれない経済学)

2008-02-29 09:20:39 | 経済学
 バーナンキ米FRB議長が、2月28日、米下院で証言し、「大手金融機関は健全であるが、一部中小銀行が、住宅問題から倒産する可能性がある」と発言したことで、次回FOMCでの追加利下げ間違いなしとして、ドル売りが加速、ドルは、対ユーロで、1ユーロ=1.52ドル台まで下落した。NYダウも先行き悲観して、112ドル安、12,581ドルで取引された。

ドルの対ユーロでの値下がりが飛び火して、ドルは対円でも値下がりし、1ドル=105.35円で取引された。ドルは、対英ポンド、対スイスフランスでも値下がりし、1英ポンド=1.9913ドル、1ドル=1.0506スイスフランで取引された。

 米商務省は、2月28日、昨年10~12月期の米GDPを0.6%増と、速報値を無修正で発表した。7~9月期の4.9%増からの大幅下落を見て、改めて米国経済の悪さを再確認する結果となり、ドル売りに拍車がかかった。

 NY原油先物市場で、2月28日、ドル安が進んだことを嫌気して、投機資金が流れ込み、バレル2.95ドル、3%値上がりし、終わり値で史上最高値のバレル102.59ドルを記録した。
ガソリンのスタンド売り値段は既にガロン3.2ドル台まで値上がりしており、GDPの約7割を占める米個人消費がさらに落ち込むとの見方が強まった。

原油相場が史上最高値を更新したことが刺激して、金、プラチナ、パラジウム相場が軒並過去最高値を更新した。しゃれにもならないが、つや消しのドル紙幣は持てないと、投機資金の貴金属市場へ流れを加速させた。投機資金は、穀物相場にも流れた。大豆、トウモロコシ相場が新高値を更新した。小麦は調整を入れているが、依然、最高値圏で推移している。

NY金先物市場で、金は1オンス967ドルまで値上がりした。昨年末、オンス900ドル達成の段階で、今年末にはオンス1000ドルもとの見方が一部に紹介されていたが、2月末の現在、山登りで言えば、早くも7合目まで来てしまったことになる。

プラチナは金以上に上げピッチが早い。オンス2,154ドルで取引された。パラジウムはオンス590ドルで取引された。特に金やプラチナは米ドルの半面教師である。色あせたドル紙幣は、最早、持ちたくないとの気持ちが益々強まってきていることを示している。

今朝の読売新聞に、農水省、「小麦製品値上げを」と、小売などへ異例の文書、との見出しが出ていた。政府は、小麦の売渡価格を4月から30%値上げを決めているが、国際相場は2倍、3倍のピッチで上げている。既に手遅れであることがはっきりしている。

ガンでも早期発見、適切に対応すれば命は助かる。手遅れだと名医でもお手上げだ。(了)

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