2月15日のウオールストリートジャーナルは、一面トップで、米国経済は、全体としては、リセッションのがけっぷちに向かって直進しているが、穀物相場急騰で、米中部の穀倉地帯は、ブームを謳歌していると掲載している。
春作小麦の値段は、2月14日、ブッシエル18.53ドルと過去最高値を更新した。トウモロコシは、5ドルを越え、大豆は、13ドルを突破、それぞれ一年前と比べて、ブッシエルあたり、2倍以上値上がりした。
農家の実収入は、ここ10年平均で、611億ドルだったが、08年には51%増の923億ドルと予測されている。地域の失業率は平均以下であり、住宅ブームが依然として続いている。CreditSuisse,食糧問題アナリスト、RobertMoskow氏は、「農業の黄金時代がやってきた」と語った。「トウモロコシのブッシエル2.10ドル時代への逆戻りはないだろう」とMoody’sEconomy,ディレクター、MikeHelmar氏は話したとWSJ紙は紹介した。
国連食糧農業機構(FAO)直近のレポートで、08年1月の食料の国際相場は、前年同月比83%上昇した。セネガル、メキシコなど低所得国では、穀物高騰と品不足から、暴動が頻発していると報告している。
ネブラスカ州中部、アルビオン(Albion)は、人口2000人以下の群であるが、新築の家が次々建てられ、エタノール工場が建ち、24時間制の歯科医院が開業、昨年11月には宝石店、次いで農家資本のスターバックスのコーヒー店で開店一周年記念をお祝いした。
トウモロコシ、大豆農家、55歳、BradBeckwithさんは、「アルビオンのビズネスは、いまや、沸きたっている。土地の賃貸料、種子、肥料、燃料代が上がったが利益がでている。」と話した。同じく農家、49歳、JerryCarderさんは、「農家は大金が出来た。4万ドル(430万円)の2008年型、メルセデスベンツML350を買った」と話した。
アイオワ州、ニュートンで9,000エーカーの耕地を持つ、トウモロコシ、大豆農家、BillTalsmaさんは、「世界経済全体が沈没してしまうと、穀物も酪農も成り立たない。アメリカから輸出が止まり、米国以外で金が枯渇すれば、豚の餌代も払えなくなるだろう。今はいいが、お金は使わないようにしている」と話したとWSJ紙は紹介している。
日本では、農水省が、小麦の売り渡し価格を、今年4月から30%値上げすると発表した。国際相場は、2倍、3倍のスピードで値上がりしている。税金で小刻み補填するのもいいが、早晩、行き詰ることが目に見えている。お金をいくら出しても食糧が手に入らない時代が
意外に早い時点で日本列島を襲うかもしれない。穀物急騰は他人事ではないであろう。(了)
春作小麦の値段は、2月14日、ブッシエル18.53ドルと過去最高値を更新した。トウモロコシは、5ドルを越え、大豆は、13ドルを突破、それぞれ一年前と比べて、ブッシエルあたり、2倍以上値上がりした。
農家の実収入は、ここ10年平均で、611億ドルだったが、08年には51%増の923億ドルと予測されている。地域の失業率は平均以下であり、住宅ブームが依然として続いている。CreditSuisse,食糧問題アナリスト、RobertMoskow氏は、「農業の黄金時代がやってきた」と語った。「トウモロコシのブッシエル2.10ドル時代への逆戻りはないだろう」とMoody’sEconomy,ディレクター、MikeHelmar氏は話したとWSJ紙は紹介した。
国連食糧農業機構(FAO)直近のレポートで、08年1月の食料の国際相場は、前年同月比83%上昇した。セネガル、メキシコなど低所得国では、穀物高騰と品不足から、暴動が頻発していると報告している。
ネブラスカ州中部、アルビオン(Albion)は、人口2000人以下の群であるが、新築の家が次々建てられ、エタノール工場が建ち、24時間制の歯科医院が開業、昨年11月には宝石店、次いで農家資本のスターバックスのコーヒー店で開店一周年記念をお祝いした。
トウモロコシ、大豆農家、55歳、BradBeckwithさんは、「アルビオンのビズネスは、いまや、沸きたっている。土地の賃貸料、種子、肥料、燃料代が上がったが利益がでている。」と話した。同じく農家、49歳、JerryCarderさんは、「農家は大金が出来た。4万ドル(430万円)の2008年型、メルセデスベンツML350を買った」と話した。
アイオワ州、ニュートンで9,000エーカーの耕地を持つ、トウモロコシ、大豆農家、BillTalsmaさんは、「世界経済全体が沈没してしまうと、穀物も酪農も成り立たない。アメリカから輸出が止まり、米国以外で金が枯渇すれば、豚の餌代も払えなくなるだろう。今はいいが、お金は使わないようにしている」と話したとWSJ紙は紹介している。
日本では、農水省が、小麦の売り渡し価格を、今年4月から30%値上げすると発表した。国際相場は、2倍、3倍のスピードで値上がりしている。税金で小刻み補填するのもいいが、早晩、行き詰ることが目に見えている。お金をいくら出しても食糧が手に入らない時代が
意外に早い時点で日本列島を襲うかもしれない。穀物急騰は他人事ではないであろう。(了)