経筋腱収縮牽引の発見のきっかけにもなった「運動器系の可動域制限」の解除方法に関係するのですが、可動域制限がある場合は、その関連する関節・筋肉・腱を探し出すことが「即効的な治療」のポイントとなる。
例えば、きょうの患者さんで、「右肋下部が時々痛く、肩甲骨間から左上腕までだるい」と訴える人がきました。
これを七星論で検討しますと、基本が肝で、肝からの経筋腱収縮牽引が働き肩甲骨間に強い凝りが起こり(経筋腱収縮牽引)、肝=筋膜=心包⇒左腕の順序で症状が出ているわけです。
患者さんを座位にして、右谿上辺りを探ると、ピンッと張ったのがあったので、そこへ刺鍼して軽く捻鍼を加えた。
そして、肩甲骨間や左腕のだるさを聞いてみた。
「はい。だいぶ楽になりました」と言う。
もうお一人。
「何か食べたら下痢をする。何を食べても下痢をするので食あたりではないと思うが…」という方が来られた。
誰が考えても消化器の問題のように思われるのですが、潰瘍性大腸炎やクローン病に観られるように、消化器に異常が発生するときは、基本的に「肝と腎」が関わっている。
そして、左仙骨の辺りの腱緊張を探ると、下谿上辺りに潜んでいるのがわかった。左の腎が絡んでいるわけです。
私が「腰も痛いんでしょう?」と聞くと、笑いながら「はい、左が…」と言っていた。
腱に緊張があるということは、経筋腱収縮牽引が起こっているわけですので、それを取ろうと思ったら、収縮している腱をできるだけ伸ばして、可動域を広げた状態で刺鍼して、腱を弛緩させるのがいいので、伏臥になった姿勢で両足を右に持っていき、その状態で刺鍼し、軽い捻鍼を加えて抜鍼してから起きてもらい、先ほどの腰の痛みを確認してもらった。
そして腰の痛みを聞いてみた。
「はい。痛みはないです」と言う。
この治療法は、巨鍼のできない人や、「あと少しだけ残っている」という時に時々使うのですが、問題は下痢です。
さてこれだけで下痢は治まるのでしょうか。
左の腎臓からの経筋腱収縮牽引を取ったわけですから、左の腎も整えられたことになるので、あまり心配はないのですが、補足治療でも肝経と腎経も整えておくといいです。
この治療法の特徴は、脈診を中心とした四診ができなくても、虹彩や白目の分析できなくても、症状のある関節の近くに経筋腱収縮牽引を見つけることができれば治療ができることです。
ポイントとしては、「如何にして緊張した筋組織や腱を見つける」かです。
例えば、きょうの患者さんで、「右肋下部が時々痛く、肩甲骨間から左上腕までだるい」と訴える人がきました。
これを七星論で検討しますと、基本が肝で、肝からの経筋腱収縮牽引が働き肩甲骨間に強い凝りが起こり(経筋腱収縮牽引)、肝=筋膜=心包⇒左腕の順序で症状が出ているわけです。
患者さんを座位にして、右谿上辺りを探ると、ピンッと張ったのがあったので、そこへ刺鍼して軽く捻鍼を加えた。
そして、肩甲骨間や左腕のだるさを聞いてみた。
「はい。だいぶ楽になりました」と言う。
もうお一人。
「何か食べたら下痢をする。何を食べても下痢をするので食あたりではないと思うが…」という方が来られた。
誰が考えても消化器の問題のように思われるのですが、潰瘍性大腸炎やクローン病に観られるように、消化器に異常が発生するときは、基本的に「肝と腎」が関わっている。
そして、左仙骨の辺りの腱緊張を探ると、下谿上辺りに潜んでいるのがわかった。左の腎が絡んでいるわけです。
私が「腰も痛いんでしょう?」と聞くと、笑いながら「はい、左が…」と言っていた。
腱に緊張があるということは、経筋腱収縮牽引が起こっているわけですので、それを取ろうと思ったら、収縮している腱をできるだけ伸ばして、可動域を広げた状態で刺鍼して、腱を弛緩させるのがいいので、伏臥になった姿勢で両足を右に持っていき、その状態で刺鍼し、軽い捻鍼を加えて抜鍼してから起きてもらい、先ほどの腰の痛みを確認してもらった。
そして腰の痛みを聞いてみた。
「はい。痛みはないです」と言う。
この治療法は、巨鍼のできない人や、「あと少しだけ残っている」という時に時々使うのですが、問題は下痢です。
さてこれだけで下痢は治まるのでしょうか。
左の腎臓からの経筋腱収縮牽引を取ったわけですから、左の腎も整えられたことになるので、あまり心配はないのですが、補足治療でも肝経と腎経も整えておくといいです。
この治療法の特徴は、脈診を中心とした四診ができなくても、虹彩や白目の分析できなくても、症状のある関節の近くに経筋腱収縮牽引を見つけることができれば治療ができることです。
ポイントとしては、「如何にして緊張した筋組織や腱を見つける」かです。