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1ドル100円を一端突破すれば次の壁130円へ進む、日本にとって極めてリスキーな事態だ:榊原英資氏語る:

2013-03-16 10:54:21 | 経済学
15日付けCNBC電子版(学校で教えてくれない経済学)


日本の2%インフレ目標達成は出来まい。なぜなら日本経済は中国経済と製造業流通共に一体で動いているため、安い値段で中国から製品が引き続き輸入されるからだ。しかし、2013年のGDP成長率は2~2.5%達成可能かもしれないとミスター円、榊原英資氏はCNBCのインタビューに答えたと3月15日夜配信のCNBC電子版に出ていた。ミスター円は「ドルは対円で年初から11%値上がりした。98,99年当時、政府で仕事をしていたが、ドル円相場は150円まで進み、肝を冷やした。一端、1ドル=100円を超えれば次の壁130円へ進む。これは日本経済にとって、極めてリスキーな事態だ。」と話したと紹介していた。

リスキ―(Risky)という言葉は外国人との会話ではしばしば出て来る。英和辞典を引くと「冒険的な、向こう見ずの、危険な」と出て来る。16日朝放送ワ―ルドWaveMorningでシンガポールCNAに出演した経済担当記者は「日本の安倍首相は日本がTPP交渉に参加することを決めたと発言した。米、砂糖、肉、乳製品など50品目が対象に含まれている。特に7月の参院選挙を控えたタイミングが問題だ。極めてリスキ―だ。砂糖は米軍と負担で争っている沖縄が産地である。特に乳製品は断固開放を拒んでいる。」と解説していた。

リスキーということでは全人代で中国に新たな2人のリーダーが正式に決まった。香港ATVは全人代で国務院総理に李克強氏が選ばれた。氏は経済学博士号を持つ。英語が堪能。胡錦寿に近い人物と紹介していた。前日には習近平が国家主席に選ばれた。中国は①成長に陰りが出て来た経済、②腐敗まん延、③不平等社会など問題山積の中、いかにして国民の怒りを鎮められるかが課題だと解説していた。安倍首相は15日夜9時のNHKに生出演し「中国とは対話のドアは開いている」と語った。どのようなタイミングで具体的に行動するのだろうか。一つ間違えば、極めてリスキ―な事態に発展するかもしれない。

日本にリスクと言えば核廃棄物処理問題だ。15日夕方6時台放送のNHK/BSでイギリスの廃炉原発の核廃棄物処理の現状を紹介、その中でNOA(核廃棄物処理機関)責任者が「我々は120年、130年のスパンで核廃棄物処理と向かい合っている。5,6年のスパンでしか動かない政治家は一切関与していない。」とインタビューに答えた言葉が印象的だった。イギリスでは45基あった原発の内29基の廃炉が決まっている。1956年、英国初の原発開所式にはエリザベス女王が臨席したが開始後1年で事故を起こした。当時マクミラン首相は事実をひた隠しした。英国で核廃棄物処理が具体的に動き始めたのはここ10年だと解説した。

15日NYダウは前日比25ドル安、14,514ドルで取引を終えた。NY原油(WTI)はバレル93.45ドル、NY金はオンス1,592.50ドルといずれも小幅に上げた。NY外国為替市場ではドルが対ユーロ、対円共に売られ、1ドル=95.26円、1ユーロ=124.54円で取引された。

リスクを広辞苑で引いたら①危険、②保険者の責任とある。日本人には無縁の世界だ。(了)

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