ドイツ総選挙を控えて、ユーロは再び下げる。」(シティバンク、尾河眞樹氏:3月26日、モーニングサテライトで語る)
キプロス救済策はキプロス限定のあくまで例外的措置である。他の国の金融システム再構築の雛型に使われないとEU高官が修正発言後、NY市場はやや落ち着きを取り戻し、NYダウは、前日比64ドル安、14,447ドルで取引を終えた。問題銀行を破たんさせ国有銀行に全ての預金を集約、10万ユーロ(約1,200万円)以上の預金者にのみ課税するなどして返済用資金を確保する。EU,IMF,ECBトロイカから100億ユーロの支援を受けることが決まった。その結果、キプロスのユーロ離脱は回避されたとして、NY市場は前日比50ドル以上上げて取引がはじまった。ところが先の高官が、他のユーロ国救済の前例とされると発言後、欧州株がまず急落、つれてNYダウも一時117安まで売られていたと25日付け、WSJ電子版は伝えた。
26日朝放送のワ―ルドWAVE MORNINGで、ドイツZDF,英BBC、フランスF2,スペインTVE,ロシアRTRがキプロス問題を詳しく伝えた。ドイツZDFは、ジョイブレドイツ蔵相は「ユーロの連帯は揺るがない。」と語り、キプロス、サリス蔵相は「キプロスのユーロ離脱の危機をまぬかれた」と話したと伝えた。英BBCは「預金者は大きな損失を被る。26日に銀行取引が再開された後、今回の措置が正しかったかどうかがわかるだろう。」と先行き予断許されないと解説した。
フランスF2は「現在既にE U救済を受けているアイルランド、ギリシャ、ポルトガル、スペイン4ケ国併せて1兆ユーロに上る預金がある。スロベニアが次の救済国に控えている。ところが最も深刻な問題は、政局が混乱し巨額の債務を抱えるイタリアとの戦いだ。さらに、キプロスの銀行預金の1/3を占めるロシアは「銀行ドロボーにEUが手を課した。絶対に許せない」とメドべージエフ、ロシア首相は語った。」などと紹介していた。スペインTVEは「10万ユーロ以上の預金者は預金の2~30%課税される。キプロスから巨額の資金が流失する。銀行預金はキプロス経済の7倍、預金引き出しでキプロス経済は破綻する怖れがある。」などと解説していた。
一方、ワ―ルドWAVE MORNING「経済情報」に出演した三井住友銀行、森谷亨氏は「キプロス救済策がユーログループ救済の雛型になるとの発言後、預金流失懸念から金融株に一時、売りが殺到した。為替市場でもキプロス懸念からユーロが一時、1ユーロ=1.28ドル台まで急落した。あと戻して、対円で、1ドル=94.17円、1ユーロ=121.06円で取引された。キプロス救済は決まったので時間をかけながらキプロス問題は沈静化するだろう。」と解説していた。NY原油(WTI)はバレル94.01ドル、NY金はオンス1,604.60ドルで取引された。為替見通しについて今朝放送のモーニングサテライト出演のシティバンク、尾河眞樹氏は「キプロス支援問題はドイツがカギを握っている。ドイツ総選挙を控えて、安易な支援策は許さない空気が支配する。一時的に戻してもユーロは再び下落する可能性がある。」と解説していた。(了)
キプロス救済策はキプロス限定のあくまで例外的措置である。他の国の金融システム再構築の雛型に使われないとEU高官が修正発言後、NY市場はやや落ち着きを取り戻し、NYダウは、前日比64ドル安、14,447ドルで取引を終えた。問題銀行を破たんさせ国有銀行に全ての預金を集約、10万ユーロ(約1,200万円)以上の預金者にのみ課税するなどして返済用資金を確保する。EU,IMF,ECBトロイカから100億ユーロの支援を受けることが決まった。その結果、キプロスのユーロ離脱は回避されたとして、NY市場は前日比50ドル以上上げて取引がはじまった。ところが先の高官が、他のユーロ国救済の前例とされると発言後、欧州株がまず急落、つれてNYダウも一時117安まで売られていたと25日付け、WSJ電子版は伝えた。
26日朝放送のワ―ルドWAVE MORNINGで、ドイツZDF,英BBC、フランスF2,スペインTVE,ロシアRTRがキプロス問題を詳しく伝えた。ドイツZDFは、ジョイブレドイツ蔵相は「ユーロの連帯は揺るがない。」と語り、キプロス、サリス蔵相は「キプロスのユーロ離脱の危機をまぬかれた」と話したと伝えた。英BBCは「預金者は大きな損失を被る。26日に銀行取引が再開された後、今回の措置が正しかったかどうかがわかるだろう。」と先行き予断許されないと解説した。
フランスF2は「現在既にE U救済を受けているアイルランド、ギリシャ、ポルトガル、スペイン4ケ国併せて1兆ユーロに上る預金がある。スロベニアが次の救済国に控えている。ところが最も深刻な問題は、政局が混乱し巨額の債務を抱えるイタリアとの戦いだ。さらに、キプロスの銀行預金の1/3を占めるロシアは「銀行ドロボーにEUが手を課した。絶対に許せない」とメドべージエフ、ロシア首相は語った。」などと紹介していた。スペインTVEは「10万ユーロ以上の預金者は預金の2~30%課税される。キプロスから巨額の資金が流失する。銀行預金はキプロス経済の7倍、預金引き出しでキプロス経済は破綻する怖れがある。」などと解説していた。
一方、ワ―ルドWAVE MORNING「経済情報」に出演した三井住友銀行、森谷亨氏は「キプロス救済策がユーログループ救済の雛型になるとの発言後、預金流失懸念から金融株に一時、売りが殺到した。為替市場でもキプロス懸念からユーロが一時、1ユーロ=1.28ドル台まで急落した。あと戻して、対円で、1ドル=94.17円、1ユーロ=121.06円で取引された。キプロス救済は決まったので時間をかけながらキプロス問題は沈静化するだろう。」と解説していた。NY原油(WTI)はバレル94.01ドル、NY金はオンス1,604.60ドルで取引された。為替見通しについて今朝放送のモーニングサテライト出演のシティバンク、尾河眞樹氏は「キプロス支援問題はドイツがカギを握っている。ドイツ総選挙を控えて、安易な支援策は許さない空気が支配する。一時的に戻してもユーロは再び下落する可能性がある。」と解説していた。(了)