欧州株安、米利上げ懸念で、NYダウ317ドル安、NY原油バレル98.17ドル、ＮＹ金オンス1,281.30ドルへ急落

（学校で教えてくれない経済学）


フランスのレストランやバーでチップを払う人が最近急に減ってきた。チップは当然という風潮が変わるかもしれない。ある調査によればチップを払わない人は2013年の7%から2014年は16％へ増加したと8月1日放送のフランスＦ2が伝えた。あるウエートレスは収入の1/3はチップと話していた。客の反応は様々。生活が厳しくなっているのはお互い様。余計なものを払う余裕はない。財布のひもを締めるのは仕方ないわと語るある女性客。最近はカード払いの人が増え現金を手持ちしない人が増えたとせいもあるとエコノミスト。バカンスを楽しむある男性客はサービスが良ければ10～15％払うと答えた。一番気前がいい客はアメリカ人。客の60％がチップを払うのは当たり前と思っていると伝えた。話は飛ぶ。米ABCが現地7月31日、最新情報として、ケリー米国務長官の呼びかけで、イスラエル、メタニヤフ首相とハマス代表との間で72時間停戦で合意したと伝えた。直前の記者会見でメタニヤフ首相は「ハマスの地下トンネルを完全に破壊するまでガザ攻撃はやめない。」と話したとドイツZDFが伝えていた。フランスF2によれば7月31日まででパレスチナ人1,300人、イスラエル人58人（内74人が兵士）が死亡したと伝えていた。

シンガポールCNAは韓国サムスン電子の今年4～6月の営業利益が70億ドルへ前年同期比25% 減少した。スマートフォン、タブレット端末の不振が響き、営業利益の半分を占めるモバイル事業が30％減少した。アナリストは中国企業との競争と海外向けの比率が90％を占めるため6年ぶりのウオン高の影響も大きい。アップルが画面の大きなスマホを売り出す。現在世界シェア30％が今後25％へ低下するとみられると解説していた。シンガポールCNAは韓国国会議員再・補欠選挙で与党が15議席中11議席で勝利し、支持率を40％まで下げていたパク・クネ大統領は一息ついた格好だと解説していた。韓国KBSも7月30日の議会選挙で与党セヌリ党が予想外の圧勝、野党民主連合は大敗した。野党党首、党幹部は辞任した。ただ、投票率は30%台と低かったと伝えた。

ドイツZDFは30日、アルゼンチン政府と投資ファンドの交渉が決裂した。米連邦裁判所はアルゼンチン政府に投資会社への全額支払いを6月に命じていた。ヘッジファンドへの支払いをアルゼンチンが拒否した。ファンドに払えば他の債権者への支払いができないからだ。アルゼンチン国民は今回の政府の決定をいまのところ支持している。長期的問題は解決されていない。今でさえ払えない国が先で支払えるはずはないと解説していた。

31日、NY市場では、欧州株安、アルゼンチン通貨デフオルト懸念、ポルトガル金融機関の焦げ付き報道、サムスン電子大幅減益、エクソンモビル5年ぶり収益悪化を材料にNYダウは前日比317ドル安、16,563ドルで取引を終えたと「キャッチ!世界の情報」、「経済情報」出演の大和証券マーケッツアメリカ、大宮弘幸氏は解説した。NY為替市場では1ドル＝
102.80～82円、1ユーロ＝137.64~65円で取引された。利上げ、ドル高の流れから、NY原油（WTI）はバレル98.17ドル、NY金はオンス1，281.30ドルと大きく売られた。（了）