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ウクライナ情勢の落ち着きを歓迎、NYダウ185ドル高、アメリカ庶民感覚と無縁の世界と

2014-08-09 10:54:32 | 経済学
9日朝放送のブルームバーグ、ハイマン記者語る(学校で教えてくれない経済学)


「子供の暮らしが自分よりよくなるとは思わないアメリカ人が過去最悪の76%となった」
ことが最新のWSJ世論調査でわかったと8月6日付のWSJ紙にPatrick O’connor記者が書いた。「アメリカは間違った方向に向かっている」との回答が71%,「アメリカは衰退している」との回答は60% に達した。なぜそうなのかについて、「景気よりも政治家に原因がある」と考えている人が70%近い。79%のアメリカ人が「政治システムに不満を示した」と書いた。「3人に1人が家族内に『安い給料の仕事を不本意ながら受けている』と回答している。調査は7月30日から8月3日にかけて、1000人を対象に行われたとWSJ紙日本版電子版が紹介していた。こういう記事を読むと日本はどうなのかといつも思う。

アメリカはイラク過激派の拠点を空爆した。アメリカがイラクから撤退した2011年末以来初めてと8月9日朝放送のNHK/BS「ワールドニュース」で英BBC,ドイツZDFがトップで伝えた。ドイツZDFは「イスラム過激派は少数民族を大量虐殺した。なお1万人が水も食料もない状態で避難生活を送っている。米空軍部隊はF18が爆弾を投下した。クルド自治区に空から支援物資を同時に投下した。『バクダッドに住むアメリカ人を守るためだ。地上戦は行わない。』とオバマ大統領は語った。『どの程度の期間続けるかが問題だ』と今回のイラク空爆をアメリカが再開したことを疑問視する声が出ている。」と解説していた。英BBCは「イラクに国家分裂の可能性が出てきた。」と解説していた。

9日放送の「ワールドニュース」では、エボラ出血熱関連ニュースを、シンガポールCNA、韓国KBS,タイCH9、フィリピンNBS,インドIDTV,英BBC,ドイツZDF、スペインTVE
それぞれが詳しく伝えた。インドIDTVは8日現在890人が死亡、1,800人が感染、感染が世界的に拡大を食い止めるために国際的に団結すべきだとWHO(世界保健機構)、マーガレット・チヤン事務局長が語ったと紹介していた。

ロシアが欧米の対ロシア経済制裁に対抗して実施した農産物輸入規制に関連してスペインTVEはロシアへ売れなくなったリンゴ、野菜が半値以下に暴落、廃棄処分を始めた農家の様子を映していた。一方、ロシアRTRはEUが緊急会議を招集し対応を協議したと伝え、ドイツ株価DAX指数はじめ欧州株が軒並み下落、特にドイツは対ロシア禁輸の影響で株価が高値から10%急落した。一方、ロシア株式市場は農産品関連銘柄が軒並み7~8%急騰した。ロシアはあらかじめルートづくりできていたアルゼンチンから世界最高の食肉が9月末から入荷する。アルゼンチン政府も大歓迎していると自画自賛の放送を流していた。

8日のNY市場は、ウクライナ情勢が落ち着いたとして買い戻しが入りNYダウは前日比185ドル高、16,553ドルで取引を終えた。10年物米国債の利回りは2.424%と変わらず。NY為替は1ドル=102.01円、1ユーロ=136.70円、NY原油(WTI)は小幅高バレル97.62ドル、NY金は小幅高オンス1,312.60ドルだった。アメリカ人庶民と無縁の世界だ。(了)

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